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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.179 ダイアナ妃着用の十字架のペンダント、ロンドンのサザビーズ・オークションへ。落札したのはアメリカのソーシャライト

BJI ブログ No.179

ダイアナ妃のファンにとっては見逃せないオークションが1月6日から18日まで開催されました。それは、サザピーズ毎年恒例の「ロイヤル・アンド・ノーブル」。王族や貴族に関連する品物や宝物が出品されることで話題となります。出品数260点以上に及ぶ今回のオークションの目玉は、ダイアナ妃が着用したアタラークロスです。

1920年頃、英国王室の宝石商ガラードが作成したもので、端に紋章の花が飾られたフローレと呼ばれるデザインのクロスにスクエアカットのアメシストをセット、ラウンドカットのダイヤモンドをアクセントにした大ぶりのペンダントトップです。

もともと常連客から依頼されたものでしたが、後にガラードに戻り、1980年代 、イギリスのビジネスマンで作家のナイム・アタラー氏 (1931-2021) が購入しました。このクロスが気に入っていたダイアナ妃は、ガラードを通じて何度も借りにきていたのだそうです。

ナイムの息子、ラムゼイ・アタラー氏はサザビーズを通じて、「ダイアナ妃と私の父は友人で、ダイアナ妃はリージェント通りにあるガラードの店によくやってきて、何度かペンダントを借りてほしいと頼んでいました。彼女はこの作品をとても気に入っていました」と語っています。

またラムゼイは、「このクロスは、私が子供の頃クリスマスのランチのテーブルにいつも置いてありました。そしてダイアナ妃が亡くなってからというもの、彼女以外に公共の場で誰もこのクロスを身に着けていません」とvogue.com(ヴォーグ公式サイト)に語っています。

サザビーズ・ロンドンのジュエリー責任者、クリスチャン・スポフォース氏によると「ダイアナ元妃が所有または着用していたジュエリーが市場に出回ることはめったになく、特にアタラー・クロスのようなカラフルで大胆で特徴的な作品はほとんど出回っていません。今回の作品はプリンセス自身のみが着用したことがあり、彼女のファンだけでなく王室や貴族のジュエリーコレクターを含む幅広い入札者の注目を集めることは間違いありません」と語っています。

ペンダントのダイヤモンドの総重量は約 5.25カラット。ペンダントのサイズは縦13.6cm、横9.5cmというかなり大ぶりなもの。

推定落札価格は、80,000 ~ 120,000 ポンド (約1300 ~ 2000万円) ということですが、163,800ポンド(約2620万円)で落札されました。落札したのはアメリカのリアリティ番組のパーソナリティ、キム・カダーシアン。ソーシャルメディアなどで、ペンダントを着けた姿が見られるのではないでしょうか?

*ナイム・アタラー(Naim Attallah)
パレスチナ系イギリス人の実業家・作家。1977年に設立されたロンドンを拠点とするフェミニスト系の雑誌Women’s Press(ウィメンズプレス)のオーナーとしても知られる。1987年に出版された著書『女たちは、いま―260人の世界の女性が語る』(原題:Women)は、彼が様々な仕事をもつ20代から80代までの女性達にインタビューしたもの。生き生きと自身の体験や抱負を語るその内容は多くの読者の共感を呼び、日本語にも翻訳されている。

Top画像出典 : sothebys.com


イエローゴールドをベースにした華やかなデザイン。センターストーンは0.5ctアップ、周囲にダイヤをセットしました。0.5ctというサイズは1ctの半分ですが、身につけると想像以上に大きな印象です。周囲をサテライトのようにダイヤモンドで取り巻いているので、ますます強い輝きを実感できます。鑑定書付き¥198,000オンラインショップはこちら。

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