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「四季折々の情景 美術館に息づく小さな自然たち」展、名古屋で開催。  2021年10月29日(金)〜2022年2月27日(日)

Written by MACHIDA Akemi

花や虫、小動物を陶芸やガラスなどで表現した現代作家9名(組)の作品を、四季と俳句を軸に展示。ヤマザキマザック美術館所蔵のアール・ヌーヴォーのガラスや家具も共に展示し、美術館に自然の情景を再現。

日本が世界に誇れることの1つに、四季の美しさがあります。春は満開の桜、夏は青々と茂る草木、秋は紅葉や月の風景、冬は雪景色がきれいです。日本人は昔から四季折々の情景の違いを敏感に感じ取り、季節に心を寄せながら生活してきました。

季節によって花や虫、鳥のさえずり、小動物の気配などにも変化が見られますが、そういった自然にスポットを当てた展覧会「四季折々の情景 美術館に息づく小さな自然たち」が、名古屋のヤマザキマザック美術館で、2021年10月29日(金)~2022年2月27日(日)まで開催されます。

本展では、現代作家9名(組)の作品をヤマザキマザック美術館所蔵のアール・ヌーヴォーのガラスや家具と共に展示し、四季と俳句を軸に広がる自然の情景を展示室に再現します。

ヤマザキマザック美術館は、ヴァトー、ブーシェ、ドラクロワなど18世紀から20世紀のフランス美術300年の流れを一望できるコレクションが特徴です。また、アール・ヌーヴォーの代表的な作家であるエミール・ガレをはじめとする、さまざまな作家たちのガラス工芸品や家具も展示。18世紀の貴族のサロンを彷彿とさせるような格調高い空間で、ゆったりと作品を観賞できます。

四季の移り変りゆく風景をその時の心情と季語を織り交ぜ、五七五で表現するのが俳句ですが、江戸時代に松尾芭蕉がその芸術性を高め、俳句の文化は今も時を超えて受け継がれています。本展では、「夏草や 兵どもが 夢の跡」(松尾芭蕉)や、「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」(正岡子規)など、誰もが知っている俳句をガイドに、現代作家たちの創造性豊かな陶芸やガラス作品などが展示されます。

ミリメートルの細かいパーツを集積させた深海のサンゴのようなオブジェは、稲崎栄利子の《念力Ⅱ》。立体的な梅の実の装飾が美しい川北友果の《蓋物 梅狩り》は、今にも梅の香りが漂ってきそう。深川瑞恵の《favorite08》は、ガラスで無色透明の草花を表現。繊細ながらも道端に咲く草花のたくましさも感じられます。

椿とメジロの色が鮮やかなガラス器、元木貴信・庸子の《蓋物 「椿に目白」》は、エナメル彩を幾重にも重ねて作られています。寒空の下でも凛とした花を咲かせる椿。その甘い蜜を求めて花から花へと移動するメジロの情景が浮かんでくるようです。

本多絵美子の《貯蓄》は、木の実を貯め込む習性があるリスを木彫りで表現。大事そうに木の実を両手で抱えた仕草と愛くるしい表情に癒されます。

日本人は小さなものや繊細なものに美を見出してきましたが、そういった日本人特有の美意識を刺激するような作品がそろいます。四季折々の情景に思いを馳せながら、お気に入りの作品を見つけてみてはいかがでしようか。

左上/本多絵美子 《貯蓄》2018年 木(楠)・着彩 作家蔵 ©森田直樹 右上/元木貴信・庸子《蓋物「椿に目白」 》2021年 ガラス・宙吹き、サンドブラスト、エナメル絵付、金彩 作家蔵  左下/川北友果《蓋物 梅狩り》 2021年 ガラス・フレームワーク、コアガラス技法、エッチング 作家蔵 ©松澤孝之  右下/稲崎栄利子 《念力Ⅱ》 2018年 陶土、磁土 作家蔵 ©高橋章

「四季折々の情景 美術館に息づく小さな自然たち」展

会期:2021年10月29日(金)~2022年2月27日(日)
会場:ヤマザキマザック美術館 4階展示室
愛知県名古屋市東区葵1-19-30(地下鉄東山線「新栄町」下車/1番出口直結)

開館時間:平日10:00~17:30 土日祝10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 ※月曜日が祝日の場合は開館・翌平日休館 年末年始(12月27日~1月3日)

入館料:一般1,300円(10名様以上1,100円)、小・中・高生500円、小学生未満無料
休館日、観覧料など詳しくは展覧会公式サイトにてご確認ください。
www.mazak-art.com

TOP画像:本多絵美子《貯蓄》2018年 木(楠)・着彩 作家蔵 ©森田直樹

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