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ザンビア鉱山で発見された史上最大級のエメラルド、トレサービリティを明確化して販売

Written by Brand Jewelry

クロサイの保護活動資金に、エメラルドの売り上げの一部を充てる

ロンドンに本社を置き、エメラルドとルビーの採掘、加工、販売を専門としているカラージェムストーンのサプライヤーであるジェムフィールズ社(Gemfields)が、ザンビアで史上最大のエメラルドが採掘されたと発表。その後宝石は、同社のエメラルドオークションに出品され、最近イスラエルのラマトガンを拠点とするダイヤモンドとエメラルドのサプライヤー、エシュド-ジェムスター社(Eshed-Gemstar)が落札、話題となっています。

このエメラルドは、カゲム鉱山でこれまでに採掘された中でも最大クラスで、地質学者のマナス・バネルジーとリチャード・カペタそして彼のチームによって7月に発見されました。

ジェムフィールズ社はこれまでも大きなエメラルドを発見しており、2018年にはライオンを意味する「インカラム(Inkalamu)」と名付けた5,655カラット、2010年にはゾウを意味する「インソフ(Insofu)」 と名付けた6,225カラットを掘り起こしています。新しく発見されたエメラルド を含めこの3つの宝石は、ザンビア政府の産業開発公社と提携しジェムフィールズ社が所有する世界最大の生産エメラルド鉱山であるカゲム鉱山の比較的近くで形成されたものだとのことです。

発見時、カペタは興奮して、「このサイの角を見て!」と叫びました。ジェムフィールズ社は、この巨大な宝石をベンバの地元の先住民の方言で「サイ」を意味する「チペンベレ」(Chipenbere)と名付けました。

エシュド-ジェムスター社への売却条件は明らかにされていませんが、 売却代金の一部は、クロサイの保護活動を援助するザンビアの北ルアングワ保護プログラムの支援に充てられることになっています。

このエメラルドは、宝石のトレーサビリティ(透明性)の問題についても対処し、スイスの色石の鑑別機関であるグベリン宝石研究所の「来歴証明」を取得することになっています。このシステムは、宝石の出自に関連する重要な詳細を提供する情報で、コード化されたナノ粒子を宝石に埋め込みます。さらに落札したエシュド-ジェムスター社には、独自のDNAナノタグIDのオプションが与えられます。これもグベリン宝石研究所によって開発され、カットおよび研磨された宝石がチペンベレのエメラルド原石から出たものとして識別・認定されることが保証されます。

数年前、スウェーデンで電子証明のための極小のICチップを体内(主に手の甲)に埋め込んでいる人たちのことが話題となりましたが、それを思い出しました。

宝石におけるデジタル化とトレサビリティ、今後ますます進んでいくことを実感します。

トップ画像:https://www.nationaljeweler.com




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