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3月の誕生石は、英国のロイヤルファミリーも大事にしてきたサンゴ

Written by MACHIDA Akemi

高知県で採れるしっとりとした情熱的な血赤珊瑚は、世界でも認められた最高ランクのもの。


鮮やかな赤の色味と艶やかな輝きに魅了。奥ゆかしさのある日本人女性にこそ似合う宝石。

3月の誕生石は、水と海を語源に持つアクアマリンの他にサンゴがあり、どちらも海に関係する宝石です。サンゴジュエリーと言えば、お土産屋さんで売られているイメージがある方、古くさいデザインのものがタンスに眠っているという方もいるかもしれませんが、今はスタイリッシュなデザインのものが多く、オンラインショップでも手軽に買えるようになりました。サンゴジュエリーの魅力を知れば、リングやネックレスとたくさん揃えたくなるかもしれません。

海からもたらされる神秘的なサンゴは、いつの時代も人々を魅了してきました。旧石器時代からサンゴは宝飾品として大事にされ、古代エジプトの遺跡からも見つかっています。地中海で採取されたサンゴはシルクロードを通って奈良時代に日本にも伝わりました。日本最古のサンゴは正倉院に所蔵されています。

KAWAMURA / 『日本のトップジュエラー』より。

サンゴジュエリーというと、ほとんどの方がグアムやハワイの海の浅瀬に見える白っぽい珊瑚を思い浮かべるかと思いますが、珊瑚礁の珊瑚と、ジュエリーになる宝石珊瑚とは全くの別物です。宝石になる宝石珊瑚は、水深100m~1000mもの太陽の届かない真っ暗な深海に生息しており、成長が非常にゆっくりで1cm成長するのに50年近くかかる種類もあります。

海のパワーを秘めたサンゴジュエリーは古くから生命力が高まるとされ、出産のお守りや、子供の成長を願うものとして贈られてきました。英国のロイヤルファミリーでは、王女の誕生から1年間はベッドにサンゴジュエリーを飾るそうです。

サンゴジュエリーは、イタリア、フランス、スペインの地中海沿岸でも採れますが、高知県で採れるサンゴは世界でも認められた最高ランクのものです。明治時代にはイタリアのバイヤーが土佐まで買い付けに乗り込んできたといいます。現在、欧米のハイジュエリーに選ばれるサンゴは、ほとんど高知産のものと言っていいでしょう。

シャンテクレール CHANTECLER / Brand Jewelry 2019Summer-Autumnより。

特に深みのある赤色のサンゴジュエリーは、人目を惹く美しさです。その中でもしっとりとした情熱的な濃い赤は、血赤珊瑚と呼ばれ、高知県の土佐の海底で多く採れます。血赤珊瑚の中でも色ムラやクラック、白濁がないものは価値が高くなり高額で取引きされています。

つやつやとした桃色珊瑚も人気です。その中でも愛らしい淡いピンクには、まるで天使の肌のような美しさから、エンジェルスキンという呼び名がついています。白珊瑚は、乳白色からセピア色もあり、純白の白珊瑚は希少性が高くなります。

クィーンコーラル Queen Coral

デリケートなサンゴジュエリーは取り扱いには注意が必要です。硬度が低いため、傷がつきやすく衝撃に弱いという点があるので、ぶつけたり落としたりしないように。熱にも弱いので、料理中は外しましょう。また、うっかり直射日光が当たるところに置いたりしないようにしましょう。

Sabine Roemer / Brand Jewelry 2014Summer-Autumn
プレイフルなコーラル&ゴールドネックレス / クィーンコーラル ¥242,000(税込)

オンラインストアで発売中。コーラル&ゴールドネックレス

ルビーやエメラルドのような鉱物にはない温かみが感じられるのもサンゴジュエリーの魅力です。着物を着て日本髪を結っていた江戸時代や明治時代の日本女性は、サンゴの髪飾りや帯留をつけておしゃれを楽しみ、女性らしさを表現しました。当時、優しい色合いのサンゴに惹かれる女性は多かったのですが、高価なため誰でも持てるものではありませんでした。

和のイメージが強いサンゴジュエリーですが、夏の白いTシャツにも似合います。真っ赤な血赤珊瑚は、日本人の妖艶な美しさも引き出してくれます。サンゴジュエリーは海外の女性にも人気がありますが、奥ゆかしさのある日本女性にこそ似合う宝石ですので、毎日のコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。

*トップ画像:DE SIMONE Brand Jewelry 2015 Summer-Autumnより。


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