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4月の誕生石は、地球からのかけがえのない贈り物、ダイヤモンド

Written by MACHIDA Akemi

屈折率がエメラルドやルビーよりも高いダイヤモンド。その屈折率の高さが輝きにどう影響してくるのか?


ジュエリー業界にも広がりを見せるSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み。ダイヤモンドがサステナブルな基準を満たしているか関心を持つことが大事。

目にしただけで瞬時に気分が高揚してくる宝石、ダイヤモンド。身につければ背筋がシャキッと伸びて、とたんに自信が湧いてくるから不思議です。なぜ人はダイヤモンドに憧れ、その美しさに惹かれるのでしょうか。

4月の誕生石に設定されているダイヤモンドの語源は、ギリシャ語で「征服する」という意味のadamas(アダマス)からきています。何者にも屈しない強い絆を連想させるダイヤモンドは勝利のシンボルとされ、近年では永遠の愛を象徴とする宝石の王様として君臨しています。

De Beers / Brand Jewelry2015Winter-2016Spring

ダイヤモンドは炭素で構成された、地球上最も硬く透明度の高い鉱物です。地下150㎞以上深いマントルと呼ばれる高温高圧のところで結晶し、地表に押し上げられるのに長い年月がかかります。条件がそろわなければ、黒くてやわらかい全く別の鉱物になってしまうので、まさに自然の奇跡が作り出す石と言えるのです。

イエローやブラウン、ピンクやグリーンなどファンシーカラー・ダイヤモンドと呼ばれるものは希少で、ものによっては驚くような高額で取引されることもあります。特に女性に人気があるのは、淡くて可愛らしい色味のピンクダイヤモンドです。

人類が初めてダイヤモンドと出会ったのはインドと言われていて、紀元前800年頃まで遡ります。河川で採れたダイヤモンドは自然のままの正八面体で、おもにお守りとして使われていましたが、インドの商人たちによって中近東やヨーロッパにも持ち込まれ、のちに研磨やカットの技術が伝わると王侯貴族たちの王冠やジュエリーを飾るようになります。

エカチェリーナⅡ世が所有していたとされるダイヤモンド・ジュエリー / Brand Jewelry 2016Winter-2017Spring

現在の主な産出国はアフリカ大陸をはじめ、ロシア、オーストラリア、カナダなどです。世界最大の原石は、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で見つかり、何と3,106カラット。カリナンと名前が付いた原石は、のちに英国王室に贈呈され9つの大きな石と96個の小さな石にカットされました。このカリナンは大きな原石の一部とされ、残りが地中に眠っているという説もあるようです。

ダイヤモンドは原石のままでは、いびつな形状をしていてあまり光りません。14世紀に研磨方法が発見され、テーブルカットやローズカットなどが生まれ、17世紀にブリリアントカットが誕生すると、富や権力の象徴としての地位を確立していきます。今日では、ラウンド、スクエア、マーキス、ハートシェイプなど様々なカットから選ぶ楽しみがあります。

ダイヤモンド原石ルース / 別冊太陽ダイヤモンド・ジュエリー

ダイヤモンドの価値を決める国際基準に4Cがあります。Cut(カット)、Clarity(透明度)、Color(色)、Carat(重さ)のそれぞれのグレードの高さによって価格が変わってきますが、グレードにあまりこだわりすぎずに、自分の目で見て「これだ!」と思ったものを選ぶのがいいかもしれません。

TIFFANY & CO. / Brand Jewelry 2015Winter-2016Spring
19世紀 ローズゴールド アンティークカット・ダイヤモンドブローチ / ¥93,500(税込)

オンラインストアで発売中。19世紀 ローズゴールドダイヤモンドブローチ

世界中の人々にダイヤモンドが愛されている理由は何でしょう。その秘密は屈折率の高さにあります。ダイヤモンドの屈折率は2.42で、ルビー1.76、エメラルド1.57と比べてもわかるように断トツで高いのですが、屈折率が高ければ高いほど、宝石の上部から入った光が内部で鋭い角度で曲がり、石の中で複雑に反射します。その結果、多くのキラキラした光が目に入ってくるというわけです。ダイヤモンドの中で一番流通量が多いブリリアントカットは、屈折率が高いダイヤモンドの特性を最大限に生かしたカットなのです。

表面の反射だけでなく、内側からもいくつもの反射があって輝く神秘的なダイヤモンド。しかし、その供給過程がクリーンでなければ美しいダイヤモンドとは言えません。ジュエリー業界ではサステナブルな取り組みが急速な広がりを見せていて、購入するダイヤモンドが環境や人権に配慮されているか、関心を持つことが重要になってきています。

ダイヤモンドの石言葉には「永遠の絆」「不屈」「変わらぬ愛」など、明るい未来を引き寄せるようなワードが並んでいます。大切なパートナーからの贈り物のダイヤモンドは何よりも嬉しいですが、自分の力で手に入れたいという女性もいるでしょう。これまで仕事も家事も頑張ってきたご褒美に、ダイヤモンドのジュエリーを自分に贈ってみてはいかがでしょうか。

*トップ画像:オールドカットダイヤモンド 別冊太陽ダイヤモンド・ジュエリーより。


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