2色以上が混ざり合うバイカラートルマリン、ウォーターメロントルマリン
Text=Machida Akemi
トルマリンは色が豊富な宝石です。中でもバイカラートルマリンやウォーターメロントルマリンは、色の混ざり具合、濃淡も違い、同じものが存在しません。それが魅力なんです。
トルマリンは30種類以上ある鉱物のグループ名です。和名は電気石。宝石になるのはエルバイトという種類で、リチア電気と呼ばれます。硬度が7であるため、いろいろなカットを楽しめる宝石です。
トルマリンの色を見てみましょう。色鉛筆のように多様な色があります。赤はルベライト、赤がピンク寄りに傾いたものはピンクトルマリン、青はインディゴライトやブルートルマリン、空色のようなブルーはパライバトルマリン、緑はグリーントルマリン、黄色はカナリートルマリン、橙色はオレンジトルマリン……、カラーによって呼び方が違います。さらに2色以上が混ざったバイカラートルマリンやウォーターメロントルマリンというものもあります。
人間の手では作れない自然の美、奇跡の2色
最近人気が高まっているのが、1つの石の中にピンクとグリーン、ブルーとグリーンなど2つの色を持つバイカラートルマリンです。色の境界線がぼやけてグラデーションになっている石もあり、ずっと見ていても飽きません。美しい色を引き出すため、長方形のステップカットが多いのが特徴です。
滅多に出会えないのが、スイカのように見えるウォーターメロントルマリン。主な産地はブラジル。採掘量が少なく、中でもカット面がみずみずしいスイカのように見える、きれいなものはさらに希少です。
カラーストーンはどれも個体差がありますが、特にバイラカラーやウォーターメロンは、色の入り方、色の濃さなど同じものが存在しないため、世界で1つ=「オンリーワン」の印象が強く、世界中にファンがいます。この魅力にハマってしまったのが、このサイトで紹介している香港のジュエリーブランド、The Splitting Colours Jewelleryのデザイナー、ヴィンシー・イップ。不思議な色に魅了されてブランドを立ち上げ、バイカラーやウォーターメロンのジェムクォリティのものだけを集めてジュエリーを製作しています。個性的なもの、人とは違ったものが欲しい人におすすめです。
過去と未来を表すカラー
1つの宝石に2つの色、見れば見るほど不思議です。ピンクの部分はマンガン、グリーンの部分は微量の鉄の成分が時間差で入ることで出来るといわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。数千年から数億年かけて地球の奥深くでどのように生成されていくのでしょうか。まさに地球の神秘を感じます。
美しい色のバイカラートルマリンは、見ているだけでリラックス効果があるそうです。2つの色は過去と未来を表し、辛い過去を乗り越え、新たな未来に導いてくれるといわれています。直感でこの色が好きと思えたら、それが運命の出会い。気に入ったものがあれば、迷わず手に入れましょう。
天然カラーストーンの色の配分を巧みに利用した、遊び心あふれるデザイン。赤とグリーンの鮮やかな配色の1石のバイカラートルマリンに、ダイヤモンドのアーチを添えた個性的なリングです。
ZOOM ミーティングで実物をお見せできます。ご連絡をお待ちしています。
ヤシの葉をイメージしたグリーントルマリンを水平にセット。水彩画のような自然なグリーンのグラデーションが魅力です。 両サイドのダイヤモンドを配した留め具(ブラケット)もトルマリンの美しさを際立たせます。グリーントルマリンを両サイドで吊り下げるデザインのため、胸元で安定します。ZOOM ミーティングで実物をお見せできます。ご連絡をお待ちしています。
このリングはサテライト(人工衛星)からイメージしたデザイン。淡いピンクとグリーンが溶け合うように混ざり合い、少し離れた位置でダイヤモンドが煌めいています。オープンリングなので、着脱がラクです。
ZOOM ミーティングで実物をお見せできます。ご連絡をお待ちしています。