日本でしか採れない超希少な宝石珊瑚。産出量のうち、90%が海外でハイジュエリーに加工されているのは知っていますか?
Text=Brand Jewelry
世界一美しいと言われる高知県土佐湾で採れるサンゴ。宝石珊瑚という種類で、ヨーロッパではハイジュエリーに加工されます。ですが、残念ながら日本人はほとんど知らないので、日本の海で採取されたサンゴの90%は海外に輸出されます。
日本人が少し残念のところは、自分で評価できないこと。葛飾北斎の傑作の多くが海外に売られてしまったことが物語っています。海外で認められ、逆輸入して日本での評価が上がりました。そういうものは日本に結構多いのです。
日本の宝石珊瑚は海外でハイジュエリーになる
サンゴと聞いて、何を思い浮かべますか?ハワイのお土産、おばあちゃんの指輪? 昭和初期まで日本の女性はサンゴのかんざし、帯留め、指輪をよく身につけていました。ところが1960年代に海外からダイヤモンドが紹介されると、ダイヤモンドの眩い輝きに心を奪われてしまったのです。
ところが、さまざまな宝石を愛用する海外の女性はサンゴのみが持つ美しい光沢、他の宝石にない赤やピンクの色合いを愛し、大切にしています。特にイタリアでは素晴らしいハイジュエリーが製作し、販売しています。日本では珊瑚=産後の語呂合わせにより、女性のお守りですが、海外でも古くから女性のお守りとして知られています。
サンゴは大別して、海の浅瀬で生息する造礁珊瑚と、100メートル以上の深海に棲む宝石珊瑚があります。造礁珊瑚はハワイなどでアクセサリーとして売られているもの。色はきれいですが、表面が荒く、宝石価値はありません。宝石珊瑚は地中海と土佐湾とその周辺です。深海が生息地のため採取に費用がかかります。さらに1年に1〜10cmとゆっくり成長するので、大きな原木はかなり効果になります。
サンゴは表面が曇っても研磨すれば、ピカピカに生まれ変わる
宝石珊瑚は真珠と同じ生き物由来の宝石です。珊瑚は表面を研磨できるので、いつまでも光沢を保つことができます。永続性も宝石の価値を決定する要素の一つ。ヨーロッパの高価なサンゴジュエリーの多くは、日本の宝石珊瑚を使っています。
珊瑚には赤、白、ピンク、ベージュ などの色がある
サンゴでまず思い浮かべる色は赤のサンゴ。日本の宝石珊瑚の「血赤」と呼ばれる深みのある赤が最も高価です。ただし、白、桃色、エンジェルスキン、ベージュなどさまざまな色を示すサンゴもあり、それらは普段の服に合い、使いやすい色味です。
サンゴは年間の採取量が制限されており、ジュエリーは量産できません。ショップに並ぶ点数も限られてしまいますが、Brand Jewelryでは、高知県のメーカーとのコラボレーションにより高知発のジュエリーと、当ショップのオリジナルのサンゴジュエリーを販売しています。
オレンジ系の宝石サンゴのピアス。
¥27,500
きれいな丸珠。光沢もある高級サンゴですが、普段使いにも合う全長5.57mm。
日本の海の未来のために、宝石珊瑚の養殖に取り組む高知県のサンゴ
宝石珊瑚のアクセサリー「tente」(てんて)は、高知県生まれのもの。「てんて」とは、愛媛県宇和島の方言で、ちっちゃ手を意味する言葉。小さくて可愛いサンゴがセットされたジュエリーはまさにお守りにぴったりです。高知ではサンゴの保全のために、サンゴの養殖を開始しています。サンゴは海洋生物にとっては棲家。採取するためでなく、日本の海の環境のために養殖事業を行っています。
淡いピンクの宝石珊瑚に、18金のゴールドパーツがアクセント。ベージュや白いニットなどに似合いそう。
真っ白な珊瑚はエレガントそのもの。他の宝石ではこのような白はありません。宝石珊瑚だけのピュアなホワイトです。
宝石サンゴ バラのリング¥55,000
真っ白な宝石珊瑚をバラの形に研磨したリング。アームのデザインも凝っています。「てんて」は、愛媛県宇和島の方言で、ちっちゃ手を意味する言葉。小さくて可愛い珊瑚がついたジュエリーはまさにお守りにぴったりです。
マカロンシェイプの白サンゴとイタリアンチェーンのネックレス ¥242,000
有名百貨店だけで販売している日本の宝石珊瑚メーカーのネックレス。オンラインでは当ショップのみでの展開です。サンゴは1つずつ微妙に形が違い、1点ものです。
丸い紅珊瑚のブローチを抱えたウサギのブローチ。ギフトにおすすめです。