6月の誕生石はパール – 美人真珠から個性派真珠まで
Written by Brand Jewelry
真珠は白や丸だけではありません。普段に着けたいパールネックレスもたくさん、着こなしに合わせて選びたい。
日本では白くて丸いパールネックレスが、冠婚葬祭の際の女性の装いの必需品になっています。そのため、パールネックスにはフォーマルというイメージが浸透し、普段のファッションに合わせるのをためらう人も少なくありません。パールネックレスの出番が、そうした限られた時だけというのはもったいない、もっと普段に着用してみませんか。
パールは白くて丸い珠ばかりでなく、いろいろな色や形があります。色は真珠が育つ母貝の色の影響を受けて、イエロー系、ゴールド系、ブルー系、ピンク系、ブラック系、グレー系などが現れます。または人工的に色を付けたものも増えています。形はラウンドの他、バロック、オーバル、ドロップ、ボタン、珍しいものでは2つの球がつながったツインという形もあります。完全に丸くて、くぼみやキズのない真珠は、数多くの真珠の中から「審査」を通り抜けた、正統派の美人真珠とも言えますが、変形の真珠も唯一無二の個性にあふれ、味わいがあります。
真珠の種類は大きく分けて、天然真珠と養殖真珠があります。天然真珠は砂や異物が偶然貝の体内に入り、真珠袋が形成され、その中で育った真珠です。天然真珠ができる確率は1,000個のうち1個と言われるほど希少です。対して、養殖真珠は人が手を貸して真珠が形成される過程と環境を作り、そこで誕生した真珠です。今日、流通している真珠の9割は養殖真珠です。
養殖真珠に用いられる貝は、海水ではアコヤガイ、クロチョウガイ、シロチョウガイ、マベガイ、淡水ではイケチョウガイ、ヒレイケチョウガイなどがあります。真珠養殖に適した海や湖があり、そして技術があれば、どこでも養殖は可能ですが、技術や管理の違いによって品質に差が出ます。
アコヤガイで生育するアコヤ真珠のうち、日本で養殖されるものはJapanese Akoya Pearlと呼ばれ、世界で人気があります。球は2〜10mm、色はホワイト、グレー、シルバー、クリーム、ゴールド、オレンジ、ピンク、ブルー、グリーンなどが現れます。クロチョウガイを母貝とする黒蝶真珠の大きさは7〜18mm、色はピーコックグリーン、ピーコックブルー、ブラック、グレー、ブラウン、グリーン、モスグリーン、ブルー、レッドなど。シロチョウガイで育つ白蝶真珠は、最も大きく8〜20mm、色はホワイト、ホワイトピンク、シルバー、シルバーピンク、シルバーブルー、クリーム、ゴールドなどです。
海水真珠に比べると、淡水真珠は安価なアクセサリーに使われています。その代表格は中国産淡水真珠で、以前は低品質と言われていましたが、近年は技術の向上により良質なものが採れるようになっています。大きさは2〜15mm、色はホワイト、オレンジ、バイオレット、ゴールデン、ブルーなどが生まれます。国内のショップではほとんど見かけませんが、国内でも淡水真珠は養殖されています。そのうち、琵琶湖で養殖されているパステルトーンの真珠は、海外ではその品質に定評があり、他の淡水真珠と区別され、Biwa Pearlと呼ばれています。成長するまで3年かかるため、数が少なく、多くは輸出に回ります。サイズは10〜14mmと大きく、色はパープル、ピンク、ホワイト、オレンジ、ゴールドなどです。
パールネックレスは色、形、サイズによって見え方が違います。いろいろなタイプを揃えて、ファッションに合わせて使い分けたいものです。
*当記事に掲載の商品は、『ブランドジュエリー特別編集 パール』に掲載されたものです。
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