ヴァン クリーフ&アーペル(VCA)、パリ・ヴァンドーム。エジプトの王女が所有したネックレスからイメージした奇跡のようなハイジュエリーを発表。
Written by WATANABE Ikuko
ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の独自のスタイルと卓越した技術で創造されたハイジュエリーの最新作
ヴァン クリーフ&アーペルは、エメラルド、ルビー、ダイヤモンドを使った3点のハイジュエリー「メルヴェイユ デメロード ネックレス」「ルビー アン セーヌ ブレスレット」「タンドレス エタン スロント イヤリング」を発表した。
ここでは、エジプト王女に由来する新作エメラルドネックレスを紹介する。「メルヴェイユ デメロード ネックレス」と名付けられたそのネックレスは、ヴァン クリーフ&アーペルが所蔵する伝説的なハイジュエリーピースの1つからインスパイアされ誕生した。1929年に遡るそのハイジュエリーは、かつてエジプト王女ファイーザが所有していたネックレスで、ダイヤモンドが埋め尽くされた幾何学的なフォルムから10石のドロップシェイプのエメラルドが垂れ下がるもの。王女が数回身につけた後、売りに出され、2014年ヴァン クリーフ&アーペルのコレクションに加わった。以来世界中の様々なエキシビジョンで公開されている。そんなロイヤルジュエリーからインスパイアされたのが、今回発表された「メルヴェイユ デメロード ネックレス」だ。合計70.40ctにもなる大粒コロンビア産エメラルド5石を使っている。
スレンダーなペアシェイプにカットされたエメラルドはさらに多面的なファセットが施され、温かみのあるグリーンの色彩を放っている。エメラルドは出どころが違い、今では非常に希少な、極めて古い鉱山から産出されたことを印す「庭(le jardin)」という特有のインクルージョンが見られるものが含まれている。魅力的なペアシェイプのエメラルドと共演するのは、ラウンドカット、バゲットカット、トライアングルシェイプのダイヤモンドである。画像では見えないが、クラスプは背中に流れ落ちるように設計されている。これは、ファイーザ王女のネックレスにも据えられているエレガントな仕掛けがヒントになっている。
ヴァン クリール&アーペルの宝飾技術はさらにマジックを見せてくれる。エメラルドは取り外すことが可能で、クラスプのペアシェイプダイヤモンドを移動させセットすると、異なる形のネックレスになり、ファッションに合わせてコーディネートができる。
お問い合わせ:ヴァン クリーフ&アーペル TEL 0120-10-1906
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