No.1 螺鈿細工をテーマにした美術展「きらきらでん(螺鈿)」根津美術館にて開催中
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青山の閑静な住宅街にある根津美術館。ファッションの街、表参道の交差点から西麻布に向かって歩いて5数分くらいなのに、この辺りは落ち着いた雰囲気の街並み。
この美術館では、東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860~ 1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存・展示しています。その所蔵品は、なんと、国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件、約7400件だそう。
1月9日(土)から2月14日(日)まで、「きらきらでん(螺鈿)」と題した企画展を開催中。所蔵品を中心に、11世紀の平等院鳳凰堂の天蓋螺鈿の残欠や、重要文化財に指定されている13世紀の桜螺鈿鞍、江戸時代の華やかな螺鈿細工の印籠、原点となった中国大陸や朝鮮半島、そして琉球などの螺鈿。歴史をたどりながら螺鈿の世界を楽しめるという内容。
漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法として知られる螺鈿。素材は、夜光貝や鮑貝といった巻き貝の貝殻の内側にある真珠層を板状にしたもので、彫刻が施された漆地や木地の表面に嵌め込んだり、貼り付けて仕上げます。貝の神秘的な虹色の輝きと台座とが織りなす世界は神秘的なほどきれい。
今ではイヤリングやブローチといったジュエリーアイテムにも螺鈿は見られるけれど、その原点ともいえる工芸品の世界をじっくりと楽しんでみては。
入場には予約制をとっているので、ネットで
事前に予約しておくことをお忘れなく。
根津美術館 東京都港区南青山6-5-1
TEL: 03-3400-2536