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No.18 東京国立博物館 「桜」をモチーフにした企画展「博物館でお花見を」開催中

BJI ブログ No.18

春めいてきた今日この頃、今年2021年の桜の開花は、3月11日の広島を皮切りに12日に福岡、14日に東京、松江、長崎と観測史上最も早い開花となり、東京は23日に満開です。

都内のお花見スポットとして有名な上野公園内にある東京国立博物館では、2021年3月16日(火)から4月11日(日)まで、春の恒例企画「博物館でお花見を」を開催、本館の各展示室で「桜」にちなんだ日本美術作品を展示しています。

鮮やかな色彩や桜の白色が目を引く『源氏物語』の1場面を描いた「源氏物語図屛風(絵合・胡蝶)」(狩野〈晴川院〉養信 19世紀 江戸時代)をはじめ、桜花を大胆に描いた「桜花図」(広瀬花隠 江戸時代・19世紀)、前後に僧と狐の仮面をつけた役者の茶目っ気あるたたずまいが楽しい「山下京之助のうしろ面」(一筆斎文調 江戸時代・明和6年(1769)-重要美術品)等の絵画、山風と桜の名所として知られる比良山地をテーマに、和歌に詠まれた情景を美しい蒔絵で表現した「比良山蒔絵硯箱(ひらさんまきえすずりばこ)」(塩見政誠 江戸時代・18世紀-重要文化財)、金彩でふんだんに彩られた華やかな大皿「色絵桜花鷲文大皿(いろえおうかわしもんおおざら)」(江戸時代・18世紀)、京都で量産され茶人に愛された「枝垂桜蒔絵棗(しだれざくらまきえなつめ)」(江戸時代・17世紀)等の工芸品が並びます。

また、四季折々の花の折枝をふっくらとした刺繡で表現したかわいらしい「振袖 鶸色縮緬地桜藤菊尾長鳥模様(ふりそで ひわいろちりめんじさくらふじきくおながどりもよう)」(江戸時代・19世紀)や刺繡のような風合いが特徴、金色が際立つ「唐織 金紅段枝垂桜尾長鳥模様(からおりきんべにだんしだれざくらおながどりもよう)」(上杉家伝来 江戸時代・18世紀)、コンテンポラリーアートを思わせるような大胆な構図が印象的な「小袖紅綸子地雪持笹桜模様(こそで べにりんずじゆきもちざささくらもよう)」( 江戸時代・17世紀)など着物の展示も見逃せません。

ところで、現在大規模工事で閉鎖している本館北側の庭園が2021年3月16日(火)から一部開放され、4月1日(木)より全面開放の予定です。

人の手による内なる桜鑑賞の後は、博物館の庭園で自然の桜をめでてみてはいかがでしょう。

*博物館入場には日時指定予約制をとっています。ネットで事前に予約しておくことをお忘れなく。検索は「東京都国立博物館・イベント」(C)

TOP画像:東京国立博物館HPから


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