「よせもの」という技術で作るインテリアジュエリー『真鍮のtree』
Written by Brand Jewelry
伝統技法を残すためのクラウドファンディングを開始
現在ジュエリーは主にキャストという方法で作られています。ジュエリーの原型となるワックスから鋳造していくもので、量産が可能になります。それに対して、「よせもの」という技術は小さなパーツ、爪などを一つひとつ、ろう付けして形を作り上げていきます。キャストよりも手間がかかりますが、繊細に柔軟に形を作ることができ、手作りの良さを感じさせるものが出来上がります。よせものは、小ロットの生産に向き、2013年には東京都の伝統的工芸品としても認められました。
「よせもの」と検索すると、「寄せ物」というワードがヒットします。「寄せ物」とは日本料理の寒天や葛などで固めた料理を指します。ジュエリーにおける「よせもの」という言葉は聞きなれないですが、いろいろなパーツを組み合わせて作り上げていく技術を表すのにはぴったりの言葉です。
東京・葛飾に本社を構えるアトリエ・エイトの代表 高橋正明さんは、よせものの技術にこだわり、コスチュームジュエリーブランドをMASAAKi TAKAHASHiを展開しています。今回はよせものの技で作るインテリアジュエリー『真鍮のtree』を発表しました。
コロナウイルス感染拡大で外出制限がある中、コスチュームジュエリーの需要が減少し、技術の維持を他の業種で活用しようと考えたのがインテリア空間だったと言います。高橋さんはフィンランドに住んで建築設計に携わっていた経験もあります。コロナ発生以前は、10人ほど従業員がいるアトリエでしたが、現在は縮小し家族で経営しているとのこと。技術を継承することができない危機感から、クラウドファンディングサイトCAMPFIREでプロジェクトを公開しました。コロナによって伝統技法が消滅してしまうのは防ぎたいもの。応援しましょう!
【クラウドファンディング目的】
1 伝統技法「よせもの」を残す。
2 土台に使われている木材は端材を使い、資源を無駄にしない。
期間:4月28日(水)8:30~5月31日(月)23:59
リターン:「真鍮のtree・種ピンブローチ」¥5,000(税込)、「真鍮のtree・Small・けやき(夏)」¥10,000(税込)、その他多数あり。
https://camp-fire.jp/projects/view/407153
トップ画像:CAMPFIRE_MASAAKI_TAKAHASHI紹介のページから