コスチュームジュエリーの発祥の地、パリ。久々の外出はカラフルアイテムでおしゃれを
Written by Watanabe Ikuko
SATELLITE PARIS(サテリット パリ)はシーズンごとにファッションにぴったりのトレンドデザインを発表。ウキウキするカラーに目を奪われます。
サテリット パリは1987年、パリで誕生したコスチュームジュエリーです。コスチュームジュエリー(costume jewelry)とは日本ではアクセサリーのこと。アクセサリー(accessory)を直訳すると服飾品、装身具となり、海外ではアクセサリーはベルトやスカーフなど服飾雑貨を指し、これにはネックレスやピアスなどは含まれません。
コスチュームジュエリーは、ジュエリーが金やプラチナ、天然石を用いて作られるのに対し、合金、ガラス、プラスチック、紙など素材の限定がないもの。しかし最近はジュエリーも様々な素材を用いるようになり、コスチュームかジュエリーか、判断が難しいものも登場。販売側は消費者にわかりやすく伝えるため、主に合金やキュービックジルコニアなどを使ったものをコスチュームジュエリー 、またはファッションジュエリーと明記しています。因みにフランス語ではビジューファンタジー(bijoux fantasie)と言います。
日本でコスチュームジュエリーという名称がよく知られているのは、1930年代から現在に至るまでブランドとして継承されている「ミリアム・ハスケル」が一時ブームになったからかもしれませんが、コスチュームジュエリーの発祥はパリです。シャネル、ディオールなどのクチュリエが自分の作品のために製作したのが始まりです。クチュリエのためにコスチュームジュエリーを制作したヨーロッパのクラフトマンにはユダヤ人が多く、第一次世界大戦が起こる直前にその多くがアメリカに移住し、それによってコスチュームジュエリーの拠点がアメリカに移動しました。その後、当時、全盛を極めていたハリウッド映画界で採用され、人気が高まったという経緯があります。
サテリット パリのコスチュームジュエリーのコレクションを眺めていると、コスチュームジュエリーの原点を発見できます。コスチュームジュエリーは、高価な貴金属、宝石で作ると高額になりすぎてしまうデザインをシルバーや他のメタル、人工石に置き換えて、デザインを楽しむことを目的としていますが、サテリット パリのコレクションは斬新で、春夏、秋冬と洋服に合わせてコーディネートしたいデザイン、カラーが揃っています。23のコレクションには地名や女性の名前などがついて、シックなトーン、ポップなカラー、日本人好みの華奢なもの、大胆な大ぶりなものと、バリエーションが豊富です。最近は揺れるデザインが目につきます。
徐々に外出できるようになってきましたので、こんなコスチュームジュエリーをつけてファッションを楽しんでみたいものですね。ブランドジュエリーオンラインショップでも、デイリーに楽しめるファッションジュエリーコレクションを販売しています。
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トップ画像:Satellite Paris