No.62 陶芸家が破棄した破片や、有機的に貴金属を使う女性の作家2人展。パリ装飾美術館で開催
BJI ブログ No.62
パリで3年に1度フランス国内外のコンテンポラリージュエリーが一堂に会するイベント「Parcours bijoux(パルクール ビジュー)」。
その中でジュエリーアーティスト、Julie Decubber(ジュリー ドゥクべ)とStefania Lucchetta(ステファニア ルケッタ)の2人が手がける「Collect/Connect Bijoux comtenporain(コレクト/コネクト ビジュー コンテンポラン)」が、パリ装飾美術館で2020年10月6日から2021年10月3日まで開催されます。ジュエリーギャラリーGalerie des Bijoux(ギャルリー デ ビジュウ)内に展示されている彼女たちの作品は、コンテンポラリーの観点からそれぞれ異なったアプローチでこの分野における、他では見られない展覧会となっています。
現代の陶芸の世界とジュエリーとの調和を探求しているドゥクべは、まず15人の女性陶芸家にインタビュー、次に陶芸家にボツにされた作品の破片を使ってジュエリーを製作しています。彼女の一連のジュエリー作品には、陶芸家と彼女自身の個性を見事に表現。インスタレーション作品「Farandole(ファランドール)」は、セラミックの持つ温かさと陶芸家の思い、そしてドゥクべ自身の豊かなデザイン性が感じられます。
ルケッタは、ジュエリー業界における3Dモデルソフトウェアとプロトタイプマシンの草分け的な存在。20年間近く、この新しい技術を使って伝統的な技術ではとうてい不可能な複雑なフォルムを製作してきました。彼女が好んで使う金属、チタンは、軽くて豊かな表現力を兼ね備え、実際彼女の15点の展示品には、極小のフォルムに本物の彫刻が施されています。初期の幾何学的で抽象的なデザインを発展させた最近の展示会用に制作されたジュエリーは、自然界に見られる有機的な彫刻により近いものになっています。
くるくると巻貝のような曲線が美しいリングやパイプのようなパーツをサークル状に組み合わせたネックレスなど金属は、すべてチタンを使用。 大胆な中にも洗練された都会的な雰囲気が感じられるデザインが特徴です。
パリ装飾美術館公式サイト
https://madparis.fr/en/about-us/exhibitions/current-exhibitions/musee-des-arts-decoratifs/collect-connect-bijoux-contemporains-julie-decubber-stefania-lucchetta/
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