No.66シルバー925、スターリングシルバーとはどんなもの?
BJI ブログ No.66
ジュエリーの地金といえば、ゴールド、プラチナ、そしてシルバー。特にシルバーは、他の地金に比べると価格が手ごろで普段使いしやすいという点で、男女問わず幅広い世代から愛されています。
一般的なシルバージュエリーは、シルバー925が使われています。シルバー925とはシルバーの含有率が92.5%であることを示し、指輪などの裏側にSV925と刻まれているのがそれにあたります。残りの7.5%には銅などの金属7.5%が使われていますが、その金属を割金(わりがね)と言います。
純銀100%のジュエリーってないの?という素朴な疑問が生まれる方もいるかもしれませんね。銀100%では柔らかすぎて加工しにくいし、傷がつきやすくジュエリーには向かないのです。他の金属を混ぜることで、強度が高くなり加工もしやすくなります。
シルバー925は、割金に銅のみを使用しているものを『スターリングシルバー』と呼び、銅以外のニッケルやアルミニウム等を使用しているものと区別しており、一般社団法人日本ジュエリー協会の公式サイトでもそのように記載されています。
ところで、9月25日は何の日かご存知ですか….。
答えは、「スターリングシルバーの日」。
1880年(明治13年)創業の日本初の銀製品専門店、株式会社宮本商行が制定し、2019年(令和元年)に一般社団法人 日本記念日協会により認定、登録されました。SV925の925から採用したもので、肌なじみの良さ、優しく温かみのある光沢、経年とともに深まる味わいなど様々な魅力があるスターリングシルバーを多くの人に親しんでほしいという願いが込められています。
スターリングシルバーには『時効硬化』というメリットがあります。これは、金属または合金を急冷または冷間加工すると時間が経つにつれて硬度が大きくなる現象で、銀と銅が作る結晶の成長により金属が硬くなっていきます。つまり、長く使用することを前提としたアクセサリーの素材として「優れモノ」だということです。
シルバーは使っているとだんだん黒ずんできますが、それはそれで味わいのあるもの。ただシルバーの柔らかな輝きを持続させたいのなら、日々のお手入れが必要です。
使用したら柔らかい布(メガネふき用のクロスでもOK)で表面についた汚れをふき取るだけ。黒ずみが気になる場合は、市販のシルバークリーナーに1~2分ほど漬けた後、引き上げて丁寧に拭き取ります。
あまり汚れがひどい場合は、歯磨きチューブのクリームで磨くという方法がでていたりしますが、ごしごしこすると傷がつく可能性も。専門店でのクリーニングをお勧めします。
また保管は硫黄分を含む物を近くに置かないように。硫黄は温泉だけではなく、輪ゴムや化粧品や医薬品など日用品の中にも含まれているから要注意です。
お気に入りのシルバー、ちょっとした配慮で長く愛用したいものですね。
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