No.67今さら聞けない、アクセサリーとジュエリーの違い、金メッキとゴールドフィルドの違い
BJI ブログ No.67
日ごろ何気なく使っている「アクセサリー」と「ジュエリー」という言葉。その違いはご存知ですか? 同じ意味で呼ばれることもありますが、もともと「アクセサリー」はネックレス、ピアス、リング、ブレスレットだけでなく、髪飾り、ベルトなどの装身具の総称。素材は、真鍮や合金、布や樹脂ガラスなど様々な種類の素材で作られているものを指します。
一方「ジュエリー」は、一般社団法人日本ジュエリー協会の定義によると「素材に貴金属、天然宝石を用いた宝飾品を使用したもの」とされています。
ジュエリーに使用される貴金属及びその合金は金、銀、プラチナ、パラジウムの4種の元素及びその合金ですが、純度が低い場合、日本では「アクセサリー」として位置づけられます。ちなみにブランドジュエリーでは、外国の読者もいるので欧米の呼称に合わせ、「ファッションジュエリー」と表記しています。
アクセサリーの代表的なものとしては、「金メッキ」が挙げられます。金メッキは、真鍮などのパーツに電気の力で金の膜を張ったもので、「GP(ゴールドプレーテッド)」と表記されます。金同様に防腐食の効果がありますが、金の膜の厚みは0.175ミクロン~20ミクロンという非常に薄いものなので、使っていくうちに摩擦で擦れてゴールドが剥げていきます。
また金の相場が高騰する中で、最近注目されているのがゴールドフィルドと呼ばれる素材。GFと表記され、厚い金のプレートの中に芯の役割として真鍮が入っている構造のもののことを言います。金の厚さは、金メッキの約20~30倍。そのため、長期間使用しても摩耗しにくく金メッキ製品に比べて変色しにくいという特徴があります。
欧米では昔からジュエリーの素材として使われてきたポピュラーなもので、少し前から日本でも取り扱うショップが増え、パーツの種類も豊富になりつつあります。
日本ではK14のもの(K14GF)がよく見られますが、K10、K12、K18のものもあり、いずれも数字の後ろにGFと追加表記されます。
金メッキがお手ごろなアクセサリーだとすると、ゴールドフィルドは外観はゴールドそのものなので、見た目は高級感がありながらゴールドに比べて価格も抑え気味なのが魅力。
ただゴールドフィルドも全く摩耗や変色しないというわけではありません。ネックレスは終日つけっぱなしにした状態で長期間身につけていれば、チェーンがくすんできますし、リングやブレスレットも皮脂や汗によって汚れたり摩擦によって中の真鍮が少しずつ出てきてしまうのは避けられません。アイテムとしてあまり影響がでないのは、他のものとの摩擦が少ないイヤリングやピアス、そして肌に直接身につけることがないブローチでしょう。
金メッキ、ゴールドフィルドのお手入れですが、他のジュエリー同様、帰宅後は必ず外したいもの。そして「着用後は柔らかい布やコットンでこまめに拭く」これだけです。長期間身につけない場合は、柔らかい布に包み、ジュエリーケースなどで保管します。
市販のシルバーなどの金属磨き布を使うと「金」が剥がれてしまう恐れがあるので、絶対避けましょう。表面の変色が気になったら、まずはジュエリーショップなどに相談してみましょう。素材によっては再度メッキをかけ直せることもあります。
ジュエリーと比べると、カジュアルな感覚で身につけられる金メッキやゴールドフィルド。TPOに合わせて上手に使い分けしたいものですね。
トップ画像:イタリアのファッションジュエリーMISIS https://brandjewelry.shop/magazine/misis/
メンバーの方には一足先にお得情報をお知らせします。会員登録はこちから
https://brandjewelry.shop/magazine/usces-member/?usces_page=newmember