フランスの2つの老舗ブランド。ルイ・ヴィトン × バカラのクリスタルボトルに入った香水
Written by Machida Akemi
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)とバカラ(BACCARAT)の最高の職人たちとのコラボレーション。アートピースのような1Lのパフュームボトルは、部屋に飾って毎日眺めたい。
香水をつけると自信が持てたり気分が明るくなったりしますが、リモートワークの合間につけるとリラックス効果も。使わないときでも、インテリアとして部屋に飾れば優雅な気分を高めてくれます。
ルイ・ヴィトンから、バカラクリスタル製のボトルに入った香水が発売されます。通常よりも大きいサイズで容量は1L。メゾンが制作するガラスドームとヌメ革の台座を組み合わせた香水「Flacon d’Exception(フラコン・デクセプション)」は、200個限定でシリアルナンバーが付いています。
ルイ・ヴィトンの旅の真髄(こころ)をコンセプトに製作されたボトルですが、デザインを担当したのは、航空産業や家具、ファッションとさまざな分野で活躍するマーク・ニューソン。彼は、「一風変わっていて、楽しいと同時に極めて機能的なものを作りたい」と考え、ドームと台座の組み合わせはヴィンテージフレグランスのデザインからインスパイアされたといいます。
究極の美を追求したデザインを形にしたのは、バカラの熟練の職人たちです。バカラは1764年、ルイ15世の認可を受けフランスの東部のバカラ村に誕生。250年の歴史を超えて職人技術が受け継がれ、現在も工場ではクリスタルの成形職人、カット職人らがそれぞれの才能を駆使し完璧な作品作りに努めています。
今回の滑らかな質感と透明感のある最高級のクリスタルボトルは、バカラで昔から伝わる熟練の職人たちの吹きガラスのテクニックによって生まれました。ブラッククリスタルのキャップにあるサークルで囲まれたルイ・ヴィトンのシグネチャーは、ゴールドのエナメルで丁寧に1つずつ手描きされたものです。
香りは3種類。グラース産のセンティフォリアローズなど3種のバラの香りが素晴らしい「Rose des Vents(ローズ・デ・ヴァン)」、ラオス産のアガーウッド(沈香)とパチョリの独特な香りをブレンドした「Matière Noire(マティエール・ノワール)」、ジンジャーの爽やかさとグレープフルーツのビターな香りを組み合わせた「リマンシテ(L’Immensité)」。
希少性の高いフレグランスを調合したのは、メゾンの専属調香師、ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード。世界三大調香師の1人と言われている彼は、香水産業の盛んな南仏のグラースにある自身のアトリエで、メゾンにとって新しい香りとは何かをつねに追求し、花や果物の香りの比率を細かく割り出しながら調合を重ね、繊細な香りを生み出しています。
ガラスドームに収められた香水は、まるでアートピースのようでリビングや寝室に飾って毎日眺めたくなります。パリのルイ・ヴィトンのアトリエで作られたヌメ革の台座は、歳月の経過とともに色や艶に独特な風合いが出てくる経年変化も楽しめます。
香水「Flacon d’Exception (フラコン・デクセプション)」は2021年11月4日(木)から、一部のルイ・ヴィトン ストアにて限定販売されます。
「Rose des Vents(ローズ・デ・ヴァン)」1L
「Matière Noire(マティエール・ノワール)」1L
「L’Immensité(リマンシテ)」1L
すべて1,958,000円(税込)
取材協力:LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトン
TOP画像:バカラクリスタル製のボトルに入った、3種のバラの香りを調合した香水「Rose des Vents(ローズ・デ・ヴァン)」。LOUIS VUITTON