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11月の誕生石、シトリン。ポジティブカラーのシトリンは、大粒のブラジル産をファッションの主役に

Written by MACHIDA Akemi

陽気さをまとった輝きの美しいシトリンは、南米やアフリカで産出。希少なのにあまり知られていないのは、ボリビアでしか採れない天然のアメトリン。

人と会う時はまだまだマスクが欠かせませんが、目元しか見えないので表情がわからず暗い印象を与えてしまいます。そこで楽しみたいのが耳元のおしゃれ。カラーストーンのイヤリングやピアスで彩りを入れると、パッと顔周りを一気に華やかにしてくれます。

ここ最近、黄色やオレンジ色のカラーストーンが人気です。これまであまり注目されてこなかった柑橘系のイエローやオレンジ色の宝石ですが、じつはカットやデザインによってキラキラと美しさが増すので惹きつけられる人が多いのかもしれません。

飛び跳ねるような陽気さをまとった黄色のシトリンは、11月の誕生石でもあります。太陽のような燦燦とした輝きは、身につける人だけでなく周りも元気にしてくれます。

CHAUMET/Brand Jewelry 2019WINTER-2020SPRING

LUCCIOLA/Brand Jewelry 2010AUTUMN

シトリンはブラジル、ボリビア、マダガスカル、ザンビアなどで産出されます。主な産地ブラジルでも天然のシトリンは稀で、ほとんどがアメシストを加熱して黄色にしています。

ブラジルと言えば、宝石の宝庫。南アフリカでダイヤモンドが見つかるまで、ブラジルはかつてダイヤモンドの主要な原産地でもありました。今ではエメラルド、トルマリン、トパーズ、アクアマリンなど色とりどりの宝石が見つかっています。

ブラジルに隣接するボリビアは、シトリンとアメシストが混ざり合ったアメトリンが有名です。ボリビアのアナイ鉱山というところの地下20メートルほど下った洞窟内には、アメシストやシトリンの結晶と一緒に、びっしりと色鮮やかなアメトリンの結晶が岩肌を埋め尽くしています。

ほとんどのアメトリンは加熱処理されていますが、加熱のしていない天然のアメトリンは、世界でボリビアでしか産出されないので、大変希少です。ボリビア産のアメトリンは、黄色と紫のカラーで個性的なジュエリーを作りたいと考えているデザイナーにも人気があります。

シトリンはレモンの果実に似た色をしていることから、フランス語でレモンを指すシトロン(Citron)から来ています。実際に色は濃いオレンジからグリーンを帯びたイエロー、ブラウンに近いものまでバリエーションが豊富。マデイラシトリンと呼ばれ、赤みが強いシトリンもきれいです。ポルトガル領のマデイラ島で造られるワインの色に似ていることから、マデイラシトリンという名前が付けられています。

イエロー系の美しい宝石を他に探すとなると、高価で希少なイエローダイヤモンド、イエローサファイアなどが挙げられますが、シトリンはわりとリーズナブルな価格で大粒が手に入るのでおすすめです。ちなみに黄色を好む人は、明るくて好奇心旺盛。前向きで人を惹きつける力があるようです。

これから寒くなる季節のファッションに暖かみを与えてくれそうなシトリン。金運も良くなると言われているので、毎日つけたくなりますね。流行色のオリーブ色やカーキ色のファッションに合わせれば爽やかな印象に。黒やグレーのオーバーサイズのニットはもちろん、ベージュのロングワンピースにも鮮やかなシトリンのネックレスが映えるでしょう。

TOP画像:MAUBOUSSIN/Brand Jewelry 2012WINTER-2013SPRING

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