BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.93 パールやエメラルド、やわらかい宝石の取り扱い方とお手入れ法

BJI ブログ No.93

冬は、乾燥が気になる季節、そして寒いから暖房器具を使うことも多くなります。一方で、クリスマスやお正月などのイベントもあり、お出かけやホームパーティなどでもジュエリーを着ける機会があることでしょう。

お気に入りの宝石を着けたのはいいけれど、その席が原因でうっかり宝石が傷ついてしまったら悲しいですよね。ダイヤモンド、ルビー、サファイアといった硬度の高い宝石は衝撃に弱いですが、他の部分では比較的取り扱いに気を遣わなくてもすみます。しかし硬度の低い柔らかい宝石は、前出の宝石以上に配慮が必要です。

硬度は低いけれど出番の多い宝石をピックアップ、その注意点を挙げてみました。

◎パール
ちょっとしたお出かけでもフォーマル感の出るパール。宝石の中では特にデリケートな部類に入ります。汗や皮脂に弱いことはもちろん、乾燥や紫外線、光にも弱いのです。外したら柔らかい布で拭って、通気性のある暗い場所で保管しましょう。

◎オパール
ブルーを基調にミステリアスな色合いが魅力のオパール。水分が多く、熱や乾燥でひび割れを起こすという特徴があります。調理の火、暖房器具の高温が直接当たらないように注意が必要です。温度差や乾燥を防ぐには、湿度や温度を自然に調節してくれる桐の箱に保管すると良いでしょう。後生大事に桐のタンスにしまっておいたら、くれぐれも中に入れておいた乾燥剤でカラカラになってしまっていたなんてことにならないよう気をつけて。

◎エメラルド
クレオパトラが愛したというエメラルド。衝撃に弱く、軽い衝撃でも繰り返すうちにキズや割れの原因になってしまいます。また、割れを防ぐためにオイルなどで加工されていますが、エアコンのあたる部屋に置いておくとオイルが乾燥して割れの原因になってしまいます。紫外線にも弱いので、日の当たる場所に長時間置いておくのは避けましょう。また熱にも弱く、料理の際、フライパンや鍋の熱を受けて、エメラルドが傷んでしまうことがあります。熱い火を使う鉄板焼きやお鍋などのお食事の時は外しておきましょう。

◎「多孔質」と呼ばれる性質を持つ宝石
トルコ石、パール、ラピスラズリ、サンゴ、オパール、シェルカメオ、コハクなど。石に目に見えない無数の穴が開いていて、この穴に水分が吸収されると石が変色、拭いても取れなくなります。たとえばオレンジなどの果汁がはねかかるとシミになり、それが原因で劣化することも。危険を回避したければ、やはりお食事の時はジュエリーを外しておいたほうがよさそう。

【保管の仕方】
硬度の低い宝石は、他の宝石(特に硬度の高いダイヤモンドなど)と一緒に宝石箱に入れておくとこすれて表面にキズがついてしまうので、別々にしておきたいもの。また外からでも中身が見えるガラス張りのジュエリーケースは見やすいのですが、紫外線や光に弱い宝石については、外から中身が見えない、紫外線を遮ることができるケースに保管しましょう。そして長く楽しむためには、1日着けたら外して、柔らかな布で優しく拭く、これが一番のお手入れ法。もし汚れが目立つようであれば、宝石専門店でクリーニングを頼んでみましょう。

お気に入りのジュエリー、末永く大事に使っていきたいものですね。

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