ブシュロン新作ハイジュエリー「ニュー マハラジャ」
Written by Brand Jewelry
1928年、インドのマハラジャから依頼されたスペシャルオーダーからインスパイアされたハイジュエリー。
かつて藩王国として栄えていたインドの北部パンジャーブ州パティヤーラーのブミンドラ・シン殿下のパリ旅行は今でも伝説となって語り継がれています。
シン殿下は1928年、40人の従者を連れてパリを訪れました。彼は2メートルもある大男で、従者に持ち運ばさせたたくさんのトランクの中には誰もが目にしたことがないほどの膨大な数の宝石でいっぱいになっていました。7500石のダイヤモンドや1500石のエメラルド、さらにルビー、パールなどが詰まっていたと言われます。ヴァンドーム広場のオテル・リッツに宿泊し、彼はブシュロンのブティックを訪れました。創業者フレデリック・ブシュロン の息子ルイは、オーダーを受けて149のデザインを考案し、そのデザイン画がブシュロンに保管されていました。それらを現代の女性と男性のために再構築したのが、新作のハイジュエリー「ニューマハラジャ」です。
「ニューマハラジャ」は蓮の花、ターバンの装身具、婚礼儀式のブレスレット、伝統的な宝石彫刻などインドらしさのあるエッセンスに、白と透明度の高い色使いを採用し純粋さを表現したコレクションです。男女問わず着用できるジェンダレスなデザインも新しいチャレンジと言えます。
トップ画像:「ニューパドマリング」ロッククリスタルにグリプティック技法による彫刻を施している。ブシュロン