ニナ リッチのウェディングリング「エテルニテ」の新作モデルは柔らかなドレープラインが印象的
Written by Machida Akemi
オートクチュールを彷彿とさせる優美なドレープラインをデザインに生かしたニナ リッチ(NINA RICCI)のウェディングリング。「ETERNITE」とはフランス語で“永遠”を意味します。
コロナ禍でライフスタイルが大きく変わり、結婚を取り囲む状況にも変化が見られます。披露宴や新婚旅行を延期するカップルの中には、形に残るものとしてブライダルリングにこだわる人が増え、そんな中、パリのファッションメゾンを母体とし、日本で40年間、愛され続けているニナ リッチのウェディングリングが注目されています。
ニナ リッチは1932年パリでオートクチュールメゾンとして創業し、現代ではトレンド感あふれるプレタポルテをシーズンごとに発表する、フランスを代表するファッションメゾンの1つです。
今回登場したブライダルコレクション「ETERNITE(エテルニテ)」の新作は、ニナ リッチらしい優美なドレープを想起させるプラチナリング。プラチナは白く美しい輝きだけでなく耐久性にも優れ、長年つける結婚指輪にふさわしい貴金属です。新作は3つのモデルがあり、幅は3.8mmと4mmと、程よいボリューム感があります。1つずつデザインを見ていきましょう。
ドレープを思わせるアームの上段に、等間隔にダイヤモンドを配置したステーションタイプのリングはモードな雰囲気が漂います。選び抜かれた上質なダイヤモンドの輝きを、どの角度からも楽しめるスタイリッシュなリングです。
もっと華やぎが欲しいなら、ハーフエタニティタイプはいかがでしょう。ダイヤモンドが隙間なく一列に留められたウェディングリングには、ニナ リッチが長年メゾンで貫いてきた細密さやエレガンスが感じられます。
地金のみのタイプは、プラチナの質感や良さをしっかり感じ取れる存在感のあるデザインです。「美しさはシンプルさの中に宿る」というニナ リッチの本質を反映したようなリングです。
デザインのみならず、注目したいのはその製造方法です。リングはコンピューター制御の切削機によってプラチナから切り出され、つなぎ目のないシームレスなシェイプになります。つなぎ目をなくすことにより、肌触りや指通りがよくなります。また、数十年と着用することを考慮し、耐久性を追求するために、地金の強度を高める鍛造という技法を採用しています。鍛造とは地金を叩き、内部を圧縮させ、硬く強くする方法です。薄いプラチナ枠の場合、数年つけているだけで曲がったりすることもありますが、鍛造で作られたリングは耐久性があり、普段に身につけるブライダルリングに向いていると言われます。
パリのファッションメゾンが日本のカップルのために提案するニナ リッチ ブライダルコレクション。リングの中にデザイン性と機能性がバランスよく調和しているところが、1982年のデビュー以来、愛されている印でしょう。
ニナ リッチとは:
1932年、マダム ニナ・リッチによってパリで創設されたオートクチュールメゾン。マダム ニナ・リッチは、10代でお針子としてオートクチュールの世界に飛び込み、自分の名前を冠したメゾンをオープンすると、ドレープやギャザー、リボンなどを用いたフェミニンなスタイルが口コミで広がり、ヨーロッパやアメリカの富裕層に人気を博すようになりました。1948年に発表したパルファン「レールデュタン」は現代でもトップセールスを誇る人気の香水です。マダム ニナ・リッチは1970年代に現役から退きましたが、彼女の服や創造することへの情熱、精神は後継者に引き継がれ、プレタポルテ、ジュエリー、香水、バッグなどで表現されています。
*価格はすべて税込。
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