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No.156モザンビークで101カラットのルビーの原石、発見!世界最大のルビーの可能性大

BJI ブログ No.156


ドバイのFura Gems(フラ・ジェム)社は、同社がモザンビークに持つ鉱山で、大粒のルビー原石を発見したと発表し、話題となっています。

ポルトガル語で「Estrela de Fura(エストレラ・デ ・フラ)」(フラの星)と命名されたこの原石について、スイスにあるギュベリン宝石研究所のマネージング ディレクターDaniel Nyfeler(ダニエル・ナイフェラー)氏は、「これより大きなルビーは世界中にいくつか存在します。しかしそれらの多くは内包物があったり、カット率の低いものです。エストレラ・デ ・フラに匹敵する宝石品質の結晶は見当たりません。エストレラ ・デ ・フラは、適切なプロポーションで完全かつ適切にファセットカットされると、鮮やかな赤色になる可能性が高いです 」と述べています。

そして「ビルマ産のものを含め、5カラット以上のサイズに達すると内包物がかなり含まれる傾向があります。同等ののルビーと比較して、このルビーは目に見える内包物が比較的少なく、しかもサイズが非常に大きい。このルビーの鮮やかな赤色と透明度からして、これまでに見た中で最大の高品質ルビーになる可能性を秘めています」 と続けています。

GRS GemResearch Swisslab(GRS ジェムリサーチ スイスラボ) のオーナー兼 CEO である Adolf Peretti(アドルフ・ ペレッティ) 氏は「エストレラ ・デ ・フラは、これまでに発見された最高級の宝石品質のルビーです。新しい世界記録を達成する可能性があります。最終的なカット工程を経ることで 50カラット以上のビッグサイズになることは間違いありません」 と答えています。

2022年9月14日ドバイ・マルチ・コモディティ・センターのダイヤモンド取引所で開催されたイベントでお披露目されたこの石は、1カ月間ドバイで展示され(内見は予約制)、10月にプライベートオークションにかけられることになっています。

フラ・ジェム鉱山グループの創設者兼 CEO である Dev Shetty(デヴ・シェティ)氏は、「2015 年に、『サンライズ ルビー』と呼ばれる同様の品質で25 カラットの研磨されたルビーがクリスティーズでオークションにかけられ、1カラットあたり 120 万ドル以上で落札されました。その時から現在ルビーの価格は2倍になっています。50カラットを超えるであろうこのルビーの価格が大体どのくらいになるのか推測できます」と語っています。

フラ・ジェムは、このルビーの販売による収益の2%を鉱業、建設、工学、農業に関する教育を行うモザンビークのFura Training Academy(フラ・トレーニング・アカデミー) の設立資金に充て、現地を支援したいと述べています。

ルビーと言えば、「ビルマ産」と言われてきたものですが、その定説が覆されることになりそうです。


TOP画像出典:www.furagems.com/

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