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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.205 ティファニーに新しいアイコンダイヤモンドが登場。なんと!総合計200カラットのダイヤモンドがセレブの胸元を飾る

BJI ブログ No.205

毎年5月の第1月曜日にニューヨークのメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュートが開催するファッションの祭典、メットガラ。

1995年からスタートしたこのイベントは『ヴォーグ』の名物編集長アナ・ウィンターも共同ホストを務めていて、世界中のセレブやファッションアイコン、文化人らが一堂に会することでも知られています。ガライベントは完全招待制。そのチケット代などは、コスチューム・インスティテュートの重要な資金源となっています。

2023年は、5月1日に開催。「カール・ラガーフェルド: 美の系譜(Karl Lagerfeld: A Line of Beauty)」というタイトルで、2019年に亡くなるまでシャネル、フェンディ、クロエなどのメゾンを率いてきたラガーフェルドに焦点を当てたもの。

多くのセレブたちは彼がそれぞれのメゾンで手がけたドレスや彼の愛猫に扮したスタイル。ジュエリーは、特にシャネルに好まれた真珠を使ったものが多く見られました。

そんな中で注目されたのが、イギリスの女性シンガーソングライター兼ファッションモデル、デュア・リパのティファニーのダイヤモンドネックレス。

リパは、1992年のシャネルの秋冬のオートクチュールコレクションでクラウディア・シファーが着用したツイード素材のブライダルドレスで登場。その胸元に燦然と輝いていたネックレスのセンターのダイヤモンドは、なんと100カラット超えということです。

ティファニーのダイヤモンドといえば、128.54カラットのイエロー・ティファニー・ダイヤモンドを思い浮かべる人もいるでしょう。

1977年に南アフリカのキンバリー・ダイヤモンド鉱山で発見されたこのダイヤモンドは、1961年映画「ティファニーで朝食を」の宣伝撮影でオードリー・ヘプバーンが着用。その後2019年のアカデミー賞授賞式でレディー・ガガが、さらに2021年のティファニーのキャンペーンでビヨンセが着用したことでも話題となりました。

今回のダイヤモンドは、ボツワナから調達されたもので社会的責任が証明されています。色は無色に近いDカラーで、従来のブリリアントカットよりも24面多い82のファセットを持っています。先のイエローダイヤモンドに敬意を表し、ほぼ同じような四角いクッションカットがほどこされています。

ネックレス部分は、プラチナ枠に合計100カラット以上のダイヤモンドがセッティングされた「ルシダ スター」という名のネックレスを組み合わせています。(センターのダイヤモンドを合わせて、総合計は200カラット以上になります!)

リパは、センターのダイヤモンドと「ルシダスター」を組み合わせたネックレスを身に着けた最初の人物という点も話題となりました。

他にも9カラットのダイヤモンドリング、シュランバーゼによる16個のダイヤモンドリングも着用。

奇抜でゴージャスなスタイルのセレブが多い中で、シンプルな白いドレスに大粒のダイヤモンドをまとった清楚な雰囲気のリパのスタイルは、かえって人目を引いたようです。

このジュエリーは、4月26日(水)ティファニーのニューヨーク5番街本店リニューアルオープン時、ショーウィンドウにも飾られ、その後はティファニー新店舗における「代表的なジュエリー」のひとつとして陳列されることになっています。

リニューアルオープンでさらに活気づいているティファニー。一度ぜひこのダイヤモンドを見に行きたいものです。

トップ画像出典:nationaljeweler.com

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