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ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

モナコ公国のシャルレーヌ公妃、ヴァン クリーフ&アーペルが厳選したスリランカ産のサファイアを着用

Text=Machida Akemi

ブルーサファイアのハイジュエリーに白いドレスを合わせた、気品あふれるシャルレーヌ公妃の美しさをクローズアップ。


俳優並みの美しさで知られるモナコ公国のシャルレーヌ公妃。その洗練されたファッションセンスにも注目が集まりますが、2023年7月29日、モナコにて開催された赤十字主催の舞踏会「Red Cross Ball 2023」で、シャルレーヌ公妃がヴァン クリーフ&アーペルの「セマティック コレクション」のハイジュエリーを着用し登場しました。

大規模な慈善社交パーティで、シャルレーヌ公妃が身につけたのはブルーサファイアの揺れるイヤリングと大ぶりのリング。スパンコールが装飾された美しい純白のドレスとのコントラストで、深いブルーの輝きがより一層際立っていました。

シャルレーヌ公妃は南アフリカ出身で、競泳の元オリンピック代表選手としても知られています。2011年、ハリウッド女優からモナコ公国レーニエ大公妃に転身した故グレース・ケリーの長男で元首のアルベール2世と結婚。2014年には男女の双子が誕生しています。

ヴァン クリーフ&アーペルといえば、グレースケリーが愛用していたことでも有名です。1956年、モナコ大公レーニエ3世との結婚によりモナコ公妃となったグレース・ケリー。これを祝してレーニエ3世は、ヴァン クリーフ&アーペルによるパールとダイヤモンドの美しいウェディングセットを花嫁に贈りました。その数か月後、ヴァン クリーフ&アーペルは“モナコ公室御用達”の宝飾店と呼ばれるようになります。

モナコ公室と繫がりが深いヴァン クリーフ&アーペル。今回の舞踏会でシャルレーヌ公妃の耳元で燦然と輝いていたのは、ウィリアム・シェイクスピアによる不朽の傑作戯曲から着想を得て生まれた、ハイジュエリーコレクション「ロミオ&ジュリエット」のロヴィア イヤリング。ヴァン クリーフ&アーペルの高度な技術を持つ職人の手作業で作られたこの精緻なイヤリングには、7.64カラットのペアシェイプカットのスリランカ産のサファイアがセットされ、取り外し可能なペンダントが付いています。

シャルレーヌ公妃の手元を彩ったのは、詩情あふれる宇宙の姿を描いた「スーレ ゼトワール」コレクションから、ベルベットのようなブルーの色調を湛えるスリランカ産サファイアをあしらったサフィール セレステ リング。16.58カラットのオーバルカットのサファイアの周りにブラックスピネルとダイヤモンドを配し、無限に広がる天空の神秘さを表現しています。

ヴァン クリーフ&アーペルのサファイアは、ダイヤモンドと同じようにメゾンの最も厳しい基準に従って、宝石鑑定士がその選別にあたっています。カシミール産サファイアが最も価値が高いとされていますが、100年前に鉱脈は枯渇してしまい、新しいものは入手できません。近年はマダガスカルやスリランカでブルーサファイアの高品質なものが産出され、ジュエラーの注目を集めています。今回のヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーでは、燃えるような色味の純度の高いスリランカ産のサファイアが使われています。


左/ サフィール セレステ リング。K18WG・オーバルカット サファイア(16.58ct、スリランカ産)・ブラックスピネル・ダイヤモンド。右/ロヴィア イヤリング。K18WG・K18RG・ペアシェイプ サファイア(7.64ctと7.05ct、スリランカ産)・ダイヤモンド。取り外し可能なペンダント付き。Van Cleef & Arpels

トップ画像:シャルレーヌ公妃 © Eric Mathon

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