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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.246 ベツレヘムパールのボタン、繊細で美しいレースのよう

2018年4月からスタートしたNHK総合テレビの人気紀行番組「世界はほしいモノにあふれてる」、通称「せかほし」。グルメやインテリア、ファッションなどに関わるトップバイヤーに密着、世界中に眠る素敵なモノを紹介してきました。

当ブログNo.12でも、ジュエリーデザイナーのマロッタ・忍さんの回を取り上げています。2021年3月にレギュラー放送が終了。時々特番もありますが、最近は、過去放送されたものを5分に短縮したミニ版がスポットで流れるくらい。寂しく思っていたところ、2023年11月4日(土)午後3時55分~4時20分に生放送で戻ってくることがわかり、ちょっと浮足立っています。

今年で放送開始5周年になるこの番組、11月3日、5日、11月6日~10日まで丸の内ビルディング・マルキューブで「せかほしミュージアム」というイベントも開催される予定。過去の番組で紹介された世界各地の“ほしいモノ”が展示されます。

その中で気になったのが、「ベツレヘムパール」のボタン。パレスチナ暫定自治区の都市、ベツレヘムで作られている真珠貝の貝殻を削った透かし彫りのボタンです。

ボタンバイヤーの小坂直子さんが、かつてロンドンのアンティークショップで入手したもののその後手放してしまい、新たに自ら現地に出向き買い付けたもの。

ベツレヘムパールは、イエスキリスト生誕の地と言われるベツレヘムで、何世紀にもわたって受け継がれてきた工芸品。15世紀頃にダマスカスからベツレヘムを訪れた、キリスト教のフランシスコ会の修道士たちによって伝えられたと言われています。

キリスト教の聖地エルサレムからほど近いベツレヘムは、昔から巡礼者でにぎわい、記念品としてベツレヘムパールのボタンやブローチを買い求める人も多かったのです。繊細な透かし模様は、白蝶貝に小さく開けた穴に糸鋸を通して、手作業で慎重に行われます。職人には高い技術と経験が要求されます。

世界で人気の伝統工芸品と認められながらも、中東の情勢が常に不安定で、争いのたびに多くの職人が失業。素材の真珠貝の入手も困難になり、後継者もいないため「このままではこの技術はあと10~15年で途絶えてしまうでしょう」。取材された職人さんは、悲しそうに語っていました。

作り手の思いがこもったボタン、「せかほしミュージアム」でぜひ見たいものです。NHK総合では、11月3日(金)午前1:20〜2:05「“小さな宝物”ボタンを探す旅 パリ・ベツレヘム」(初回放送:2020年4月9日)もオンエア予定。興味のある方は、そちらもぜひご覧になってみてください。

TOP画像 : note.com/palestineinjapan

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オリジナルポーチ。春から初夏にかけて、花々が咲き誇る風景。そこに、ブルートパーズやガーネット、さらに緑色の宝石を羽に散りばめたバタフライ。どこかにジュエリーをアクセントにしているのがこのポーチのデザインの特徴。両面とも同じプリントです。内側は柔らかなポリエステル。コスメ、ハンカチ、アクセサリーなど身の回りのものがたっぷり入り、人に見せたくなるポーチです。日本製。
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