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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.254 男性用の婚約指輪が登場! 女性から男性にプロポーズする時代に

Text=Brand Jewelry

婚約指輪と言えば、女性が男性から贈られる愛の証。歴史的に見ても、今までは主に女性を中心に展開してきました。

一方、男性の場合は結婚式の際受け取る「結婚指輪」はあっても「婚約指輪」はまれ。宝石店の婚約指輪コーナーと言えば、当然女性向けのものばかり。しかし、伝統的な性別役割や分担に変化がもたらされている昨今、欧米では、婚約期間中両方のパートナーが婚約指輪を着用する機会を持つべきではないか?という考えが広がってきています。その中には、知名度の高いセレブやインフルエンサーも!

たとえば有名な元サッカー選手、デヴィッド・ベッカムの息子でモデル兼写真家として活躍するブルックリン・ベッカム。彼は2022年に結婚しましたが、結婚する前から左手の薬指にゴールドのシンプルな指輪をはめていました。

スコットランドの伝統的なデザインを得意とするジュエリーデザイナー、エリス・マイリ・キャメロンは、男性用婚約指輪としてK14ゴールド楕円形のシグネットリングを制作しています。彼女によると「今まで男性用の婚約指輪のオーダーが入るのは年に1度くらいでしたが、ここ2か月の間に3点ものオーダーが入りました」と語っています。

徐々に認知度が高まってきた男性用婚約指輪。2021年にはハイブランドのティファニーにも登場しました。ティファニーの男性用婚約指輪はプラチナ枠にスクエアエメラルドカットのダイヤモンドをセッティングしたシグネットタイプのもので、かちっとした輪郭とクールなイメージが特徴です。

ロンドンの老舗宝飾店ハンコックスでは、「まだ(男性用婚約指輪は)一般的とは言えない」としながらも、ダイヤモンド、サファイア、ルビーなどをセッティングしたジプシーリング、または2連のエタニティリングが選ばれる傾向にあるとのことです。

アメリカのEMBRというブランドは、リングの素材に注目。シンプルな輪っかのデザインに、硬度の高いタングステン、木目状の模様を特徴とするダマスカス鋼、チタン、セラミックなどを使ったものがラインナップ。異色なものとしては、木製象嵌を施したものや一部隕石の破片が組み込まれたものなどがあります。

ところで女性の場合、日常において結婚指輪はしていても婚約指輪を着用することはあまりないのですが、男性の場合はちょっと様子が違うよう。シンプルなデザインが多いため、婚約中はもちろん、結婚後も結婚指輪と組み合わせて使用することができます。

今まさに発展途上にある男性婚約指輪。女性の婚約指輪のような既存のイメージがなく、決まったルールもないため、デザインの自由度もあります。男性と同等もしくはそれ以上の収入を得る女性が社会で活躍する今、中にはパートナーへのサプライズとして、男性用婚約指輪を注文する女性もいるようです。

当ブログNo.252にもあるように、メンズジュエリーが日本でも注目され始めているとはいえ、このエピソードはまだ現実的とはいえません。将来的には男性が婚約指輪を身に着けるのが当たり前の社会になっていくかもしれませんね。

TOP画像出展 : tiffany.co.jp

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オリジナルポーチ。春から初夏にかけて、花々が咲き誇る風景。そこに、ブルートパーズやガーネット、さらに緑色の宝石を羽に散りばめたバタフライ。どこかにジュエリーをアクセントにしているのがこのポーチのデザインの特徴。両面とも同じプリントです。内側は柔らかなポリエステル。コスメ、ハンカチ、アクセサリーなど身の回りのものがたっぷり入り、人に見せたくなるポーチです。日本製。
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