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NO.267クラウンは王族のみ、ティアラは庶民でも着用OK、違いを探る – BJI ジュエリーマガジン

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NO.267 クラウンは王族のみ、ティアラは庶民でも着用OK、違いを探る

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2024年1月1日、皇居で行われた「新年祝賀の儀」では、女性皇族の方々が4年ぶりにティアラを着用したことが話題となりました。ティアラと言えば、花嫁の頭を華やかに飾るブライダルジュエリーの1つとしても知られています。ティアラと並行して取り上げられるのがクラウン(日本語では王冠) 。この2つの違い、わかりますか?

クラウンもティアラも元は鉢巻き!

クラウンは男性の王様がつけるもので、ティアラはお姫様がつけるものではないかって?いえいえ、クラウンは男性だけがつけるとは限りません。なぜなら、先の女王、エリザベス2世も戴冠式にクラウンをつけていましたから。

そして2023年5月6日のチャールズ3世の戴冠式には、カミラ王妃も「メアリー王妃冠」を着用しています。つまり、クラウンは王族であれば男女の別なく着用することができる冠です。

一方、ティアラは、女性であれば王族でなくても誰でも着用できるもの。たとえば、「ホワイトタイ」、または最もフォーマルな夜の服装のドレスコードが求められるイベントで身につけたりすることができます。

形状にも違いがあります。

クラウンはぐるりと丸い円になっているのに対し、ティアラは半円のカチューシャのような形。またクラウンはティアラよりも大きく、頭上に高く立っているデザイン。通常は貴金属、特にゴールドにジュエリーをセットしたものが多く見られます。

クラウンの中でも小さくてシンプルなものは、コロネットと呼ばれています。たとえば、侯爵や侯爵夫人、伯爵や伯爵夫人、男爵や男爵夫人、一部の領主や貴婦人などの称号を持つ貴族の人々が着用します。

コロネットはその人の身分によってデザインが違います。公爵または公爵夫人には、8 つのイチゴの葉で囲まれた銀色の金箔が付いています。

侯爵または侯爵夫人には、4 つのイチゴの葉と縁からわずかに盛り上がった 4 つの銀のボール付。

伯爵または伯爵夫人には、イチゴの葉 8 枚と茎に生えた 8 個の真珠からなる宝冠。

子爵または子爵夫人には、16 個の真珠が互いに触れあっている宝冠。

男爵または男爵夫人には、6つの真珠が付いた無地の銀や金メッキのサークレット(額の部分に飾る冠)。

といった具合です。

ところで、クラウンもティアラも、元々はディアデマ(diadema=冠)と呼ばれるカテゴリーの一部。ディアデマは、ギリシャ神話において祭司などが着用した鉢巻きを意味し、古代ペルシアの王は冠の上に白い模様のついた紫のディアデマを用いたと言われています。

それが、権力、功績、権威、富などのステータスを示すために着用される装飾的な頭飾りへと変化していったようです。

クラウンやティアラの始まりが、なんと鉢巻きだったとは驚きですね。

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TOP画像出展:Brand Jewelry2014S-A


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