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新刊『ジュエリーの真髄 アルビオンアート 至高の名品コレクション』山口遼 著

『家庭画報』に約3年間にわたり連載された「ジュエリーの真髄を知る」がハードカバーの1冊の本にまとまりました。ジュエリーファン必読です。

Written by WATANABE Ikuko

アルビオンアートは、名実共に世界最高峰のアンティークジュエリーのコレクションを展開し、ジュエリーの販売のみならず、国内外の美術館で開催される展覧会の企画や出品に協力している企業です。

2022年、東京上野の国立科学博物館で開催された「宝石-地球が生み出すキセキ」でも多数のコレクションを出品していたので、その名を記憶している人もいるでしょう。

2019年、同じく東京の京都芸術大学 外苑キャンパスで行われたヴァンクリーフ&アーペル主宰のレコールの日本特別講座「ある愛好家の目線」でも、当時アルビオンアートが所蔵していた数多くのラリックの作品が展示されていました。

現実の美術館のような紙面

前置きが長くなりましたが、新刊『ジュエリーの真髄 アルビオンアート 至高の名品コレクション』は、ジョルジュ・フーケ作シー・ドラゴンのティアラブローチが掲載された表紙を開き、誌面をめくっていくと素晴らしい作品が次々に目に飛び込んできます。作品の多くは実際よりも拡大され、写真の解像度が高いため、細部まで鮮明に再現されています。

第1章「アルビオンアートの美しさ極まる宝飾芸術」の最初を飾るのは、エメラルドの最高傑作ロシア大帝エカテリーナ2世が職人に作らせたエメラルド・インタリオとエメラルドネックレス。インタリオとは彫刻技術の一種ですが、デリケートなエメラルドにエカテリーナの横顔を彫っている驚くべき作品です。

プロイセン王国ホーエンツォレルン家のピンクトパーズ ダイヤモンド パリュールは、大粒のピンクトパーズで仕立てられたネックレス、ブローチ、イヤリング、ティアラ、ブレスレットのセットですが、あまりの美しさに見る人を驚嘆させます。(筆者はアルビオンアートの社長、有川一三氏に間近で見せていただき声も出ませんでした。)

書き手は宝飾史研究家、山口 遼氏。その名を知れば、尚更読みたくなるでしょう。ジュエリー単体の説明だけに終わらず、社会、文化、風俗といった側面を踏まえながらジュエリーを分かりやすく解説しています。後半に掲載の有川氏と山口氏の対談は、アルビオンアートの発展や作品入手の背景まで触れており、笑えるエピソードも。

『ジュエリーの真髄 アルビオンアート 至高の名品コレクション』
定価:4,000円(税込)著者:山口 遼 仕様:A4変形判/上製/128ページ 発行:株式会社世界文化社


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