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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.313 デビアス、日本企業との提携で合成ダイヤモンドのテクノロジー部門を強化へ

2024年6月、デビアスは傘下の合成ダイヤモンド企業エレメントシックスと、日本の精密機器部品メーカーOrbrayが新たに戦略提携を結び、「世界最高品質の大口径単結晶人工ダイヤモンドウェハの量産を目指す」と発表しました。

デビアスがコンビを組むことになった日本の精密機器部品メーカーOrbray株式会社は、ブログNo.135で取り上げたアダマンド並木精密宝石株式会社のこと。2023年1月にOrbrayに社名変更しています。

もともとエレメントシックスは、産業と研究目的でラボグロウンダイヤモンドを生産し、その技術はRFトランジスタ、量子センサー、量子通信などの新しい分野に適用されています。

一方、Orbrayは2021年に世界で初めて直径2インチ(5cm角)の単結晶ダイヤモンドウェハの生産に成功し、その結晶性の向上とさらなる高純度化を進めています。両社が必要な知的財産権と設備を相互に利用することで、より高品質な単晶ダイヤモンドウェハの研究開発過程が急速に進み、「究極の半導体」の実現により早く近づくことが期待されています。

デビアスは2018年、ラスベガスのジュエリーショー開幕直前に合成ダイヤモンドの新ブランド「ライトボックス」を発表、ジュエリー部門とエレメントシックスのテクノロジー部門との両方で合成ダイヤモンドの戦略を打ち出しました。このブランドの発表はダイヤモンド業界内に波紋を投げかけ、業界内ではかなりの反発もありました。

そして、6年という歳月を経た今、デビアスは一つの結論に達しました。ジュエリー部門は天然ダイヤモンドの製造と販売に限定し、合成ダイヤモンドの生産は停止することにしました。

2024年5月31日ラスベガスショーの初日、デビアスのCEOアル・クック氏は「合成ダイヤモンドの価値は、ジュエリー分野ではなくテクノロジー分野にあると信じている」と語りました。

ジュエリー部門の最大手として君臨してきたデビアスが、Orbrayとの提携によってテクノロジー部門でもトップへと上り詰めるのか注目が集まっています。

日本におけるダイヤモンド半導体の研究は、Orbray以外にも大学や民間企業で積極的に行われていて、その開発は世界をリードしているといわれています。

個人的には近い将来、日本が合成ダイヤモンドで「半導体シェア世界一」に返り咲いてくれたらと願っています。

画像出展 : commons.wikimedia.org

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