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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.317 テイラー・スウィフト、親友ジジ・ハディッドから意味深なシグネットリングの贈り物

テイラー・スウィフトの最近のお気に入りは、愛猫の肖像画をエナメルで描いた凝ったリング。古代から伝わる技法を使った緻密な描写に目が止まります。

無類の猫好きで知られるテイラー・スウィフト。現在3匹の猫を飼っていて、いずれもテイラーのインスタグラムの常連さんです。

中でも特に有名になったのが、ご主人様の首に巻きついた姿で2023年12月の『タイム』誌の表紙を飾ったベンジャミン・バトン。ふっくらとした青い瞳でカメラを見つめる彼が、今またSNSで話題となっています。その理由は、親友のジジ・ハディッドがテイラー・スウィフトに贈ったシグネットリング。

ゴールド枠の中にベンジャミンのミニチュアエナメルの肖像画が描かれ、その上には2つのブリリアントカットダイヤモンド、そして周囲を小粒のパールが取り囲んでいます。両サイドには、槍で突き刺したピンク、赤、黄色のエナメルでハートが描かれ、片側には13の数字、もう一方には87の数字が見られます。

13は彼女のラッキーナンバー、そして87は彼女の恋人でアメリカンフットボールの最高峰リーグNFLのスーパースター、トラヴィス・ケルシーの背番号。

リングの内側には、「TTPD」の文字。これはスウィフトのニューアルバム「The Tortured Poets Department」の頭文字を取ったもので、ハディッドからのリクエストだったとか。

このリングを制作したのは、ロンドン発のファインジュエリー、シシー ジュエリー(Cece Jewellery)デザイナーのシシー・ファイン・ヒューズが2021年に設立したこのブランドは、素材にK18ゴールドを使い、数少ない優れた金細工師と石留め職人によってひとつひとつが手作りされています。

またこのブランドの特徴は、美しいエナメル。シシーのオリジナルの水彩画をもとに、熟練のエナメル職人がジュエリーへと昇華。地金を彫って模様をつけた上から、湿らせたエナメルの粉末をのせていくシャンルヴェエナメルという古代から伝わる技法を使って、細やかなイラストを表現しています。

ヨーロッパの神話や伝説に影響を受けたというシシーのジュエリー。古代ケルト人の戦士の甲冑やビザンチンの王女に捧げられたヘッドピース、ルネサンス期のダイヤモンドの細工などをヒントに、アンティークテイストにあふれています。

今回のテイラーの猫にも見られる表情豊かな動物をモチーフにしたものや、大人女子もグっとくるリボンデザインにも注目したいところです。

日本では2023年12月からロンハーマン千駄ヶ谷店で、星座や蜂、馬の蹄鉄といったラッキーモチーフが描かれたシグネットリングやペンダントネックレスを展開。価格帯は約50万〜150万円。

私的にはテイラーにあやかって、愛犬や愛猫のリングを着けてみたいかも……。

トップ画像出典:thejewelleryeditor.com

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