NO.329 80年以上、ムール貝の中で成長していた天然真珠
スコットランドの有名な天然淡水真珠、過去最高額で落札
日本で養殖技術が成功する以前は、真珠は天然のもののみ。真珠は希少性の高さから、一般庶民には高嶺の花でした。現在では市場に多くの真珠が出回るようになり、アコヤ真珠、南洋真珠、淡水真珠など種類も豊かになりました。とはいえ今でも天然真珠は貴重。高値で取引されています。
2024年8月21日、スコットランドで実施されたオークションに、天然の淡水真珠が登場。予想額4万〜6万ポンドをはるかに上回る9万3591ポンド(1,800万円)で落札され、話題となりました。これは、オークションで落札されたスコットランド産淡水真珠では過去最高額だということです。
この真珠は、1869年に創業し、2023年、154年の歴史に幕を閉じたスコットランド、パースのケアンクロス宝石店のコレクションで、かつて店内に展示されていたもの。
1967年、真珠漁師ウィリアム・アバネシーがスコットランドの川で採取し、彼の名前に因んで「アバネシー真珠」、別名「リトル・ウィリー」という愛称で親しまれていました。彼は1998年にスコットランドで真珠漁が禁止されるまで、スコットランドで多くの真珠を発見したことで知られる人物です。2021年にアバネシー氏は亡くなりましたが、この珍しい真珠の正確な発見地を決して明かすことはありませんでした。きっと乱獲や環境破壊を心配して、口をつぐんでいたのでしょう。
スコットランドの川に生息するムール貝から真珠が含まれているのは、5,000個のうちわずか1個だけ。淡水ムール貝は一般的に海水のムール貝よりも小さい種類です。
アバネシー真珠は、形はほぼ真円、直径が10.5~10.6ミリ、重量が10.91カラットという大粒。専門家によると80年以上もの間、貝殻の中で成長していたということです。
つまり、ヴィクトリア女王の時代から成長し始めたものだというから驚き。1540年代に発見されスコットランドの王冠にセットされているケリー真珠よりは小さいものの、近代になりスコットランドで発見された最大の淡水真珠です。
淡水真珠は中国産というイメージでしたが、スコットランドで淡水真珠の漁が行われていたとは意外でした。今ではスコットランドで淡水真珠漁は禁止されているので、非常に貴重な真珠です。
画像出展 : lyonandturnbull.com
養殖真珠が誕生する以前、世界の海を航海し、天然真珠をヨーロッパ大陸にもたらした海洋立国ポルトガル。首都リスボンに次ぐ第2の都市ポルトのパールジュエリーショップから買い付けた淡水真珠のピアスです。ぽってりしていて可愛いデザインです。
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