ニナ リッチ2024秋冬の新作。モードなシルエットでもっと女性らしく
Text=Machida Akemi
パリのファッションとリンクしたニナ リッチ ファインジュエリー。布にギャザーを寄せたエアリーなドレスを連想させるジュエリーは、作りが繊細! 身につければ心躍る気持ちに。
厳しい暑さが続いた夏が過ぎ去り、秋のファッションに少しずつシフトしていく時期。落ち着いたカラーが定番の秋の装いには、ジュエリーで自由にコーディネートをして遊び心を。エレガンスなニナ リッチのジュエリーなら、女性の仕草まで魅力的に変えてくれそう。
パリのファッションとリンクしたニナ リッチ ファインジュエリー2024秋冬のテーマは、「MAGNIFYING FEMININITY FOR A MORE POETIC WORLD」(より詩的な世界のための女性らしさの表現)。着想源となったのは、それまで男性の陰に隠れていた女性が社会にコミットし始めた1890年代から90年代、メゾンのクチュールショーに満ち溢れた活気と、芸術的でロマンティックなムード。ニナリッチの創造性を、ドラマティックに、ポエティックに表現したジュエリーコレクションです。
ドレスのように優雅なギャザーとフリル
注目はクチュールメゾンらしいギャザーやフリルをモチーフにした「FLUIDE」(フリュイド:流体)。歩くたびにフワフワと揺れるエアリーなドレスを連想させるデザインです。斜めにフリルが指にまとうような形は薬指だけでなく、人差し指や中指にも合いそうです。サイズの違うダイヤモンド、奥行きを演出するバーライン、ゴールドのミル打ち。隅々まで丁寧に職人の手仕事によって仕上げられています。
メゾンのシンボル、ハトモチーフは永遠
新作の「COLOMBE」(コロンブ:ハト)は、香水「レール デュ タン」の2羽のハトを透け感のあるレースワークで再現した、ロマンティックなジュエリーです。地金のボリューム感と、流れるような有機的なモチーフが魅力。リングはプラチナとゴールドの2種類展開。地金のカラーで雰囲気が全く違うので両方欲しくなります。
ニナ リッチでカスタムオーダーができる!
「NÉO-TAILORING」(ネオ テーラリング:新しい仕立て)は、 鮮やかなペリドットとブルートパーズに、ブラックオニキスがスパイスのジュエリー。ニナ リッチ ジュエリー初のカスタムオーダーが可能なコレクションです。自分らしいカラーストーン・コーディネートを取り入れたい人におすすめ。この秋流行の淡いグリーンやブラウン、グレー系のファッションにも合いそう。イヤリング(ピアス)は、左右で石と地金を変えたり、同じ色の宝石で揃えたり、大人の遊び心が満喫できます。
ニナ リッチのBrand story~ 受け継がれるオートクチュールの精神
創業者のマダム ニナ・リッチはイタリアのトリノで生まれ、家族と共にパリに移り住み、10代でお針子として働き出します。1932年、パリのカプシーヌ通り20番地にオートクチュールのメゾンを創設。顧客が一番魅力的に見えるスタイルを見抜き、デッサンを描かずに直接、布を体に当てて的確にカットする仕立て方が評判となり、その名が知られるようになりました。
ボディラインを美しく見せるドレープやギャザー、リボンをあしらったエレガントでフェミニンなドレスはパリの女性たちを魅了し、海を越えてアメリカでも人気となります。のちにフレグランス部門も立ち上げ、1948年に発売されたのが、現在もベストセラーの香水「レール デュ タン」です。
1959年にマダム ニナ・リッチは引退。その後、数名の後継者に引き継がれ、現在はクリエイティブディレクター、ハリス・リードが継承。ニナ リッチのアーカイブを大事にしながら、エレガントで楽観的なファッションを展開しています。
トップ画像:FLUIDE K18・ダイヤモンド。左/ピンキーリング¥211,200 右/リング¥400,400 Pt900のオーダー可能。¥369,600
*価格はすべて税込。
お問い合わせ:エスジェイ ジュエリー https://www.sjj.co.jp/ninaricci/
TEL03-3847-9903