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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.337 マリー・アントワネット首飾り事件に使用されたダイヤモンド? 王室ゆかりのネックレスが11月、オークションに。オンラインでも入札可能

18世紀に制作され、歴史を生き延びた素晴らしい逸品と評価されるダイヤモンドネックレスが、オークションに出品されます。このオークションを主催したのは、サザビーズ。

注目のネックレスは、合計約300個のダイヤモンドが3列並んでおり、周囲にダイヤモンドのタッセルが付いているのが特徴。 アジアの個人コレクションから初めて出品されるもので、160万〜240万スイスフラン(2億5600万円〜4億円)で落札されると推定されています。

左右のタッセルを両肩に垂らしたり、シンプルに結んでみたりとその時の気分によってスタイルが変えられ、別名「ネグリジェ」とも呼ばれていました。こうした2wayで着用するスタイルは、18世紀のジュエリーにはよく見られるものでした。ダイヤモンドは、インド、ゴルゴンダ鉱山のものと見られ、重さはそれぞれ1~1.5カラット、総重量は約300カラット(60グラム)!

フランス革命中に行方不明になったダイヤモンド

ゴージャスなダイヤモンドは魅力的ですが、肩に食い込みそうな重さですね。ゴルゴンダ鉱山は紀元前4世紀に世界最初にダイヤモンドが発見された鉱山で、200年近く前に枯渇してしまいましたが、今でも最も純粋でまばゆいダイヤモンドとして知られています。ネックレスがいつ制作されたのか正確なところは不明ですが、サザビーズによると、1789〜1799年に起きたフランス革命の前の10年間に作られた可能性が高いということです。

年代からして、ダイヤモンドの一部は、もしかしたら1793年の「マリー・アントワネットの首飾り事件」で行方不明になったダイヤモンドかもしれないとのこと。

マリー・アントワネットの首飾り事件といえば、1785年、フランス革命前夜のフランスで起きた詐欺事件。貴族の血を引くと称するジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人が、マリー・アントワネットの名前を利用して王室御用達の宝石商ベーマーから高額のダイヤモンドの首飾りをまんまと手に入れます、その後ダイヤモンドはバラバラにされ、ジャンヌの夫であるラ・モット伯爵やその一味によってロンドンで売られてしまいます。事の真相を知ったマリー・アントワネットは激昂し、ラ・モット伯爵夫人を「有罪」として投獄。しかしフランス国内では、その事実に反して王妃の陰謀によるものとして噂になり、それがフランス革命のきっかけとなったといわれています。

そんないわくつきのネックレスですが、今回のオークションに出品されたダイヤモンドネックレスの中で最も希少で歴史的に重要なものの1つと評価されています。特に、200年以上経っているのにダイヤモンドが無傷であることはまさに奇跡的とサザビーズの関係者は語っています。

イギリス貴族の女性も着用

ネックレスは、フランスかイギリスの宮廷の王族か高位貴族のために作られたものではないかという説が有力で、1937年にはジョージ6世の戴冠式で、王室と密接な関係にあった第6代アングルシー侯爵の妻が着用していたことがわかっています。

1953年エリザベス2世女王の戴冠式には、彼女の義理の娘にあたる第7代アングルシー侯爵夫人の胸元にも輝いていました。

1960年代このネックレスは彼女の元を離れ、1976年ニューヨークのアメリカ自然史博物館で展示されました。その後個人収集家が購入して以来、およそ半世紀の間姿を現すことはありませんでした。

注目のオークションは、2024年11月11日にジュネーブで開催され、オンライン入札は10月下旬から開始されています。
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2024/royal-noble-jewels?lotFilter=AllLots

200年もの歴史をもち王室とも深いかかわりを持ったネックレス、果たしてだれが落札するのでしょうか。

画像出典 :

https://nationaljeweler.com/articles/13264-sotheby-s-to-offer-18th-century-diamond-necklace-a-sublime-survivor


養殖真珠が誕生する以前、世界の海を航海し、天然真珠をヨーロッパ大陸にもたらした海洋立国ポルトガル。首都リスボンに次ぐ第2の都市ポルトのパールジュエリーショップから買い付けた淡水真珠のピアスです。ぽってりしていて可愛いデザインです。
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