NO.344 北欧ジュエリー、その歴史はヴァイキングから始まった
シンプルでスタイリッシュ、そして温かみのあるデザインで人気の北欧デザイン。IKEAをはじめとする家具、マリメッコ、イッタラ、アラビアといった生活雑貨と並んで、北欧のジュエリーにも関心が集まってきています。
北欧ジュエリーの特徴について、ざっくりと説明すれば、メイン素材はシルバー。北欧地域には古くから銀鉱石が潤沢であったことがその理由の一つと言えるでしょう。デザインは、シンプルで流れるようなライン、自然をモチーフにしたものというイメージが強いです。
サスティナブルに対して意識が高いこと。使用する素材は、天然ダイヤモンドから合成ダイヤモンドへの転換や、貴金属のリサイクルを進めるなど、環境への配慮、社会貢献も積極的に行っている企業が多いことも挙げられます。
北欧のジュエリーが誕生したのは、約1000年前。デンマーク・スカンジナビア半島を居住地として、ヨーロッパ各地を遠征、侵略していった北方ゲルマン民族、ヴァイキングが身に着けていました。ヴァイキングには「海賊行為」のイメージが強いのですが、それだけではなく、通常の交易も目的としていてヴィキング船と呼ばれる長く先端の尖った船を巧みに操り、スペイン沿岸を経て、遠くコンスタンチノープル(現在のトルコのイスタンブール)にまで足跡を残しています。
多くは元々農民であったヴァイキングは、手工芸にも長けていて、鍛冶、木工、彫金など優れた才能を持っていました。その中で生まれたヴァイキング・ジュエリーのメイン素材はやはりシルバー。略奪や交易で得たもので、地位や権力の象徴とされていました。
アイテムは、ヴァイキングの戦士たちの胸元に飾る円盤型のブローチが中心。複雑な縄目模様や複数の獣が手を繋ぎ合ったような形で連続する「グリッピング・ビースト」というモチーフが特徴です。動物の文様は、多くが金線を貼って輪郭を描いたフィリグリーと呼ばれる細工を採用している点も見逃せません。
SDGs重視で制作されるブランチ・ジュエリー(Branch Jewellery) 。イギリス王室の女性たちからハリウッド女優まで、カジュアルスタイルで愛用されるイギリス発のアクセサリーブランドです。特徴は、滑らかなウッドを主役に、貴金属、天然石を組み合わせているところ。デザイナーのウェンディ・ピカード・ヤングは、旅先で出会ったアフリカの原住民の木工アクセサリーをきっかけに、木という素材に惹かれ、その後インドネシアの職人の協力者を見つけアクセサリーの制作を始めます。売り上げの一部を環境保全の活動に寄付しています。ブランチ・ジュエリーは、色変色も少なく、作りはハイレベルで、末長く愛用できます。
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SDGs重視で制作されるブランチ・ジュエリー(Branch Jewellery) 。ランチ・ジュエリーは、色変色も少なく、作りはハイレベルで、末長く愛用できます。このローズウッドとシルバーのピアスは、縦長の楕円形のデザインでモード感ある雰囲気。カジュアルにもドレスアップにも幅広く身につけられます。売り上げの一部を環境保全の活動に寄付しています。
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北欧のジュエリーは、中世から近世、他のヨーロッパ諸国のようにキリスト教の影響を強く受け、聖職者たちの衣服の一部を飾ります。また市民の中でも身分や富を示すものとして、広まっていきました。そして現代、北欧ジュエリーはシンプルでスタイリッシュなものはもちろん、大胆で華やかさのあるものも多く見られます。
「Annele(アンネル)」(フィンランド)
透明感あふれる色鮮やかなしずく型のガラスビーズとスターリングシルバーが絶妙なコンビネーション。フラワー、ラスベリーや炭酸水をイメージしたイヤリングをはじめ、多くのガラスビーズをぎゅっとセンターに集めたリングなどどれもキャンディポップな楽しさを感じさせます。
「Louise Billgren(ルイーズ・ビルグレン)」(デンマーク)
自然をテーマにした大人っぽくてシックなユニセックスジュエリー。流木をモチーフにした幅広のリングや、海に棲むマンタをテーマにしたもの、そしてKISSという名前のくちびるデザインのリングなど、どれもシルバーの表面に施されたテキスチャが圧巻。一度見たら忘れられないインパクトのあるデザインです。
「Ole Lynggaard(オーレ・リンガード)」(デンマーク)
K18ゴールド素材に貴石づかいのジュエリーが中心。パールを口に加えた魚のリングや今にも動き出しそうなヘビのチョーカー、雪の結晶のような流れ星を表現したスタッドイヤリングなど自然をテーマにしたユニークな表情がたまりません。
まだこれからも続々登場してくる気配の北欧ジュエリー、要チェックです!
画像出典 : olelynggaard.com
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