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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.352 18世紀のクローズド・セッティングと現代のアイデアとの見事なマッチング!

宝石の裏側を塞ぐクローズ・ドセッティング。18世紀に主流だったこの技法が現代に蘇りました。

ニューヨークのジュエリーブランド、ラークスパー&ホーク(Larkspur & Hawk)から、まるで、アンティークのボタンをつなげたみたいなクローズド・セッティングによるイヤリング、ブレスレット、ネックレスが登場しました。日本での取り扱い扱いがないブランドなので、このような技法があることを知っておいてもよいと思い、ブログにしました。

ラークスパー&ホークの「タペストリーコレクション」は、19カラットのホワイトクォーツとブラックロジウム加工されたスターリングシルバーの台座に、美しい刺繡がほどこされたアンティークリボンが張られています。

クローズド・セッティング、オープン・セッティング

2008年創業のラークスパー&ホークは、クローズド・セッティングという技法を多用します。クローズド・セッティングとは、宝石の裏面をほとんど金属で覆い、台座の底に箔を張る技法。電気がなく、人々がろうそくの明かりを頼りに暮らしていた18世紀のヨーロッパでは、金属箔の技術がより多くの光を反射し、宝石の美しい特徴を引き立てるために使用されていました。白いダイヤモンドジュエリーは、底に銀の箔を張っていました。19世紀、ダイヤモンドが輝くためには裏面が開いていることが重要だと判明し、オープン・セッティングが誕生。クローズド・セッティングに取って代わります。

ジュエリーに新しいヴィジョンが生まれまる

ラークスパー&ホークスのデザイナー、エミリーは、クローズド・セッティングに現代のテクスチャー加工の箔を取り入れ、技法を進化させています。「セッティングの裏に箔を張ることで、ジュエリーにより多くの色彩、輝きが増していく効果があり、惹かれています。タペストリーコレクションは、パリのクリュニー美術館とニューヨークのクロイスターズ美術館に展示されている15世紀のユニコーンタペストリーからインスピレーションを得ました」と語っています。

コレクションの多くは、アンティークリボンの上に、スライスカットの楕円形の白いクォーツをセッティングしています。まるで古いガラス窓から美しい中世のタペストリーを覗いているようなイメージ。新旧の技法を調和させることで、ジュエリーに新しいヴィジョンが生まれた一例でしょう。

画像出典 : https://larkspurandhawk.com


ハートシェイプのパパラチヤサファイアを中心に、両脇にダイヤモンドとピンクサファイアをセットしたフェミニンなデザイン。パパラチヤサファイアは0.4カラットもあり、鮮明なピンク色を楽しめます。
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バロックパールが蜂が止まっている様子を描いた大人可愛いネックレス。上品だけどポップな雰囲気もあるデザイン。蜂は幸運をもたらし、強運になる、災害を防ぐなど意味し、日本でも海外でも人気のモチーフです。スペイン製
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