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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.357 2025年、スネークモチーフを身に着けて金運、幸運、恋愛運も右肩上がり?!

2025年の干支は巳(蛇)。度も脱皮を繰り返すことから、巳年は「復活と再生」を意味します。「巳」を「実」にかけて「実を結ぶ」また「実入り」など、幸運や金運が上昇する縁起ものとして人気があります。

欧米ではヘビは、旧約聖書のアダムとイブの逸話が有名です。エデンの園でイブを誘惑する「悪の象徴」として描かれています。ただし、同じ旧約聖書では、イスラエル民族のエジプト脱出にあたり、モーセが神の指示によってヘビを杖に変える奇跡を起こすという話もあります。

ヘビは、古代からジュエリーのモチーフとしても親しまれてきました。エジプトのファラオは、ヘビは王権と神を象徴し、首にヘビモチーフのペンダントを着用。かのクレオパトラは、頭からつま先までヘビのジュエリーを身につけていたことで知られています。

19世紀、イギリスでスネークモチーフのジュエリーが大流行します。1839年、ヴィクトリア女王がアルバート王子との婚約の際、ヘビの指輪を受け取ったためです。指輪のセンターには、女王の誕生石であるエメラルドがはめ込まれていました。指に巻き付くヘビのデザインは「永遠の愛」を象徴し、当時の婚約指輪のデザインとして人気を集めました。

スネークモチーフのジュエリーは、指輪だけではなく、ネックレス、ブローチ、ブレスレット、バングル、フープイヤリング、ドロップイヤリングなどアイテムも増え、イギリスだけではなくヨーロッパ全土へと拡大していきます。

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで一世を風靡したアール・ヌーヴォー時代、スネークモチーフはより具象的なデザインに進化します。その頃創業したカルティエ、ブルガリ、ブシュロンといったハイジュエリーブランドは、スネークモチーフジュエリーで素晴らしい作品を世に送り出しました。

たとえばカルティエが、1968年にメキシコの女優マリア・フェリックスのために作ったスネークネックレスは、プラチナに2,473個のダイヤモンドがセットし、裏面に赤、緑、黒のエナメル加工を施したリバーシブルジュエリーでした。それは、カルティエを象徴する作品の1つです。

ブルガリを代表するスネークモチーフは、セルペンティ コレクション。1948年の登場以来、時代とともにアップデートされ今もなお人々を魅了しています。特筆すべきは、ブレスレットを腕に楽に巻き付けることができるトゥボガスと呼ばれる技法を開発したこと。ジュエリーウォッチにも採用され、コンテンポラリーなブルガリのスタイルとして定着しています。セルペンティ誕生75周年を迎えた2023年には、現代アートとのコラボレーションによる展示会を開催されました。

ブシュロンが開発したセルパンボエムは、フランス語で「ヘビ」(セルパン)と「ボヘミアン」(ボエム)を掛け合わせた造語からなっています。そのコレクションは、創業者フレデリック・ブシュロンが自身の留守中も愛する妻を守りたいとの気持ちから、彼女に贈ったヘビモチーフのネックレスに由来しています。リングの腕の繊細なツイストデザインがヘビを思わせるつくりになっています。

古代から現代まで人々を魅了しているスネークモチーフ。巳年の2025年には、1つ持っているのもいいかもしれません。


バロックパールが蜂が止まっている様子を描いた大人可愛いネックレス。上品だけどポップな雰囲気もあるデザイン。蜂は幸運をもたらし、強運になる、災害を防ぐなど意味し、日本でも海外でも人気のモチーフです。スペイン製
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ハートシェイプのパパラチヤサファイアを中心に、両脇にダイヤモンドとピンクサファイアをセットしたフェミニンなデザイン。パパラチヤサファイアは0.4カラットもあり、鮮明なピンク色を楽しめます。
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