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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.361 婚約指輪ゴールデングローブ賞で、海外で話題になったゼンディヤのリングの話

カットダウンセッティング、イースト・ウエストセッティング。アンティークセッティングの婚約指輪。

2025年1月5日、ゴールデングローブ賞で日本の「SHO-GUN」が4冠の栄誉に輝いたことで大いに盛り上がりました。ゴールデングローブ賞に出席した俳優たちが着用しているジュエリーも話題となりました。

レッドカーペットで注目されたのは、左手の薬指にオーバルの大粒ダイヤモンドの指輪をつけて登場したゼンデイヤ。タイムズ紙の記者から「婚約しているんですか?」と尋ねられたとき、彼女はただ左手を掲げて指輪を見せにっこり微笑みました。公式には発表していませんが、噂の恋人、俳優のトム・ホランドと婚約したことを認めた瞬間でした。

ゼンデイヤがアンバサダーを務めるブルガリのプレスリリースには彼女が身につけていた指輪は掲載されていないため、どこのブランドなのか、記者は気になったようです。

写真をよく見ると、ゼンディヤの指輪にはアンティークジュエリーによく見られるカットダウンセッティングを採用されています。カットダウンセッティングとは、18世紀~19世紀ジョージ王朝時代や19世紀ヴィクトリア王朝前期によく見られた覆輪留めと爪留めを組み合わせたセッティング方法。爪だけで留めるティファニーセッティングに比べ、ダイヤモンドがしっかりと台座にはまっている安定感があります。カットは、輝きを主張するブリリアントではなく柔らかな印象のクッションカット。

また通常オーバルシェイプは、縦長にセッティングされることが多いのですが、このリングは指に対して垂直にセッティングしています。この留め方はイースト・ウエストセッティングとも呼ばれます。金枠はダイヤモンドの部分はホワイトゴールド、指輪の部分はイエローゴールドのコンビネーションという演出も気になるところです。

ナチュラル・ダイヤモンド・カウンシルのダイヤモンド専門家によると「ダイヤモンドの重量は約4カラット、価格は10万~15万ドル(約1,576万~2,365万円)でイギリス人デザイナーのジェシカ・マコーマックの作品である可能性が高い」ということです。ジェシカ・マコーミックは、2021年シャラポワの婚約指輪を手掛けたデザイナーとして当ブログでも紹介しています。

大粒のダイヤモンドをセッティングしながらさりげない輝き、シンプルですっきりとしたデザインの、ヴィンテージとモダンなデザインが融合したゼンデイヤの婚約指輪、今後のトレンドになっていくかもしれません。

*当記事はNational Jewelerの記事を要約しました。

画像出展 : https://nationaljeweler.com/


ハートシェイプのパパラチヤサファイアを中心に、両脇にダイヤモンドとピンクサファイアをセットしたフェミニンなデザイン。パパラチヤサファイアは0.4カラットもあり、鮮明なピンク色を楽しめます。
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