BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.369 ハリー・ウィンストンの極上ファンシーカラーダイヤモンド、スミソニアンで2025年4月1日から一般公開

レッドダイヤモンドを中心に、まずお目にかかれないファンシーカラーを一堂に展示。

アメリカのハイジュエリーブランド、ハリー・ウィンストン。ブランドの創始者であるハリー・ウィンストンは世界的に有名な宝石の3分の1以上を所有したといわれ、キング・オブ・ダイヤモンドという異名をとるほどの人物として知られています。

当サイトのSTORYでも紹介した「ホープダイヤモンド」も彼が所有し、1958年ワシントンD.C.にあるスミソニアン国立自然史博物館に寄贈し、呪われたダイヤモンドの伝承に終止符を打ちました。

それから67年を経た今、スミソニアンに新たに2.33カラットのレッドダイヤモンド「ウィンストン・レッド」をはじめ、「ウィンストン・ファンシーカラー・ダイヤモンド・コレクション」が計41個が寄贈されることになりました。これはハリーの息子、ロナルドの厚意によるもので、2025年4月1日から一般公開されます。

最も希少な赤色のダイヤモンド

レッドダイヤモンドはすべてのダイヤモンドの中で最も希少で、1カラット以上のサイズはさらにまれ。さらに「ウィンストン・レッド」は米国宝石学会(GIA)のカラーグレードの判定によると、極めて希少性の高いファンシーレッドとして格付けされた赤みの深いダイヤモンドの中でも最大級。ファンシーレッドダイヤモンドが見つかる確率は2500万分の1以下ですが、「ウィンストン・レッド」は現存する中でも屈指の美しさを誇っているということです。

カラーダイヤモンドは結晶構造に取り込まれた不純物原子によって色素が生じますが、「ウィンストン・レッド」の深紅の色合いは地球の奥深くで非常に高い圧力と高温が加わって、結晶が変化した結果であると、博物館が説明しています。

また特徴として、ラウンドブリリアントカットよりも古いオールドマインカットであることが挙げられます。オールドマインカットとは、円形とスクエアの混ざったようなクッション形をしているカット。宝飾史において限られた時代にしか見ない希少なカッティングです。「ウィンストン・レッド」がカットされたのは、1900年代半ば以前であることが推測されています。

「ウィンストン・ファンシーカラー・ダイヤモンド・コレクション」では、ロナルド・ウィンストンが60年を費やして収集した40個のファンシーカラーダイヤモンドの色の豊富さに驚かされるでしょう。ピンク、パープル、ブルー、ブラック、イエローなど色の美しさはもちろん、ラウンド、マーキース、ペアシェイプ、クッションなどカットもいろいろで、博物館のサイトの画像を見るだけでもその輝きが伝わってきます。

ダイヤモンドは白いだけではなく、こんなにもいろいろな色があるということを改めて実感させてくれます。だからこそダイヤモンドが、宝石の王様であることも。スミソニアン国立自然史博物館に行く楽しみが、また一つ増えました。

画像出典:https://nationaljeweler.com/


ハートシェイプのパパラチヤサファイアを中心に、両脇にダイヤモンドとピンクサファイアをセットしたフェミニンなデザイン。パパラチヤサファイアは0.4カラットもあり、鮮明なピンク色を楽しめます。
オンラインショップはこちら。


バロックパールが蜂が止まっている様子を描いた大人可愛いネックレス。上品だけどポップな雰囲気もあるデザイン。蜂は幸運をもたらし、強運になる、災害を防ぐなど意味し、日本でも海外でも人気のモチーフです。スペイン製
オンラインショップはこちら。

メンバーの方には一足先にお得情報をお知らせします。会員登録はこちらから
https://brandjewelry.shop/usces-member/?usces_page=newmember

関連記事一覧

Translate »