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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.370 イギリスでは金属探知機で土の中に眠っている宝石、貴金属を探すのが大流行り!

元消防士が見つけたリングは、800年前の司祭のリング。3月26日、オンラインオークションが開催されます。

昔から貴金属や宝石を使った素晴らしい宝飾品が生み出され、大切にされてきたヨーロッパ。しかし大きな戦争や家の没落などさまざまな事情によって、土の中に埋もれたままになっていることも。それらは、文明の利器、金属探知機によって現代にひょっこり姿を現すこともあります。

2019年イギリス東部のノーフォーク州の野原から発見されたサファイアリング。発掘したのは、ノーフォーク州に住む元消防士マーク・セルさんです。セルさんが金属探知機を使って野原を探索していたところ、かすかな信号音が聞こえてきました。以前も探索していたことがある場所だったので、ダメもとで掘ってみたら泥の塊の中に金の細い線が! 泥を拭き取ってみると、宝石のついたゴールドのリングだったというわけです。セルさんは「リングは完全な状態で、オリジナルの宝石もすべてそのまま残っていました」と語ります。

リングは中央に、六角形のカボションのサファイアがクローズドセッティングされ、石の周囲をゴールドでぐるりと覆う覆輪留めという技法で留められています。さらにその周囲に4つの小さなカボションのエメラルドとガーネットが覆輪留めされ、指輪の枠の部分は平らで細いデザインになっています。

その特徴から、ロンドンに拠点を置くオークション ハウス、ヌーナンズ メイフェアのジュエリー専門家ローラ・スミスさんは、「このリングは12世紀後半、または13世紀前半に作られたもので、司教のものだった可能性が高い」と説明しています。

現在、ヌーナンズ メイフェアのオークションページにリングの画像が掲載されており、誰でも入札することができ、2025年3月26日に競売が実施されます。推定落札価格は £15,000–£18,000(280万円~340万円)。利益はセルさんと、指輪が発見された土地の地主の間で分配されます。

ヌーナンズ メイフェアの代表者によると、このリングが発見されたノーフォーク州のノリッジ城博物館が、このリングを展示用に購入を考えているのだとか。もともと中世の王室の要塞だったこの博物館は、芸術作品、考古学的発見物、自然史標本など、この地域の重要な品々を展示しています。果たしてどのような結果になるのか、できれば誰もが鑑賞できる博物館が落札してほしいと思うのは、筆者だけでしょうか。

ヌーナンズ メイフェアは、コイン、メダル、宝石、紙幣を専門に扱っていますが、興味深いのは一般の人の出品が多くあり、しかもその品が歴史的に価値の高いものだったりしているところ。

セルさんはこのリングの発見を、大英博物館が運営するプログラム、ポータブル・アンティキティ・スキーム(PAS) の発見物連絡担当者に報告しました。このプログラムは、一般の人が発見した考古学的に興味深い品物をデータベースに記録することを目的としています。

今回のオークションの出品には、ポータブル・アンティキティ・スキームに登録された13世紀~14世紀のゴールドリング、17世紀の魔女裁判の判事リチャード・レインズフォード卿にまつわる記念リングなども含まれています。

一般の人たちが金属探知機で積極的にジュエリーを探すのは「お宝さがし」と、このプログラムに登録するという目的があるようです。

当サイトNo.190 では、2023年のオークションに一般の人が出品したリング2点を紹介しています。

画像出典:https://www.noonans.co.uk


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