
NO.378 ウクライナ発。イースターの伝統菓子、パスカから着想を得たジュエリー
戦時下でも可愛いジュエリーの新作を発表。ウクライナの強さと希望が見えてきます。
イースターといえば、イースターエッグを思い浮かべる人が多いでしょう。かつて筆者がこの頃にスイスを訪れたとき、ウサギのオブジェとともに小さな卵をかたどったチョコレートがショーウィンドウからこぼれんばかりに飾られていたことを思い出します。
東欧の国、ウクライナではパスカと呼ばれるイタリアのパネトーネのようなパンを食べるのが伝統になっているとか。そのパスカをテーマにしたジュエリーを発表したのが、ウクライナのハイジュエリーブランド、ドゥカチ(Dukachi)です。
ドゥカチは、2018年ウクライナ出身のアンナとエリザベタ、2人のクニジェンコ姉妹が設立したジュエリーブランド。ウクライナの首都キーウのショッピングモールに店を構え、公式サイトでは様々なコレクションが見られます。
「Easter Reimagining(イースターを再構築)」と題したこのコレクションでは、K14ゴールドのドーム型を一部切り取り、その中にサファイア、ルビー、エメラルドなどの宝石をセッティング。これらの宝石はレーズンなどのドライフルーツを表現しています。外側のピンク、青、白のエナメルは、砂糖やアイシングをイメージ。
クニジェンコ姉妹は、「パスカは、家、豊かさ、再生に結びついた神聖な休日のシンボルです。ウクライナで育った私たちにとって、イースターはいつも家族やその意味を結びつける瞬間でした。伝統は思いやりや時間、そして記憶を形作ってくれるもの。こうした理由からイースターのファインジュエリーを作りたいと思ったのです」と述べています。
パスカをイメージしたジュエリーは、同じデザインでダイヤモンドをアクセントにしたものや、アイシングに当たる部分を白のエナメルにしたバージョンなどもあり、見ているだけでも楽しいです。またフラットな花のような形をしたペンダントネックレスもラインナップ。素材は、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの2つのバージョンを展開しています。
ドゥカチのコレクションのキャンペーンビデオは、ウクライナのベーカリー、ショコと共同で制作。ジュエリー職人が作品を作り上げる様子とパン職人がパスカを作る様子を交互に映し出し、どちらもおいしそう~。
ドゥカチは、2024年のパリオリンピックで、ウクライナ体操連盟とプロジェクトを企画し、スポンサーとしても名を連ねていました。ドゥカチの公式サイトでは、ジュエリーを身に着けたウクライナの代表選手たちが紹介されています。
停戦の協議が始まったとはいえ、まだ戦火の中にあるウクライナでこんな華やかなジュエリーが作られているとは。ウクライナの底力のようなものを感じます。タフなウクライナ姉妹の挑戦、これからも見守っていきたいと思います。
画像出展 : https://dukachi.com/

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