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ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

究極のイブニングバッグ、ブチェラッティのもう一つのアイコン

Text=Brand Jewelry

ミラノのジュエリーブランド、ブチェラッティが1920年代から制作を始めたイブニングバッグ。その新作を、7月パリ・ハイジュリー・ウィークで発表しました。


ブチェラッティは誰が見ても一目でわかるレースのように繊細な彫金技術が特徴です。陰影のある貴金属の輝きは気品にあふれ、数あるジュエリーブランドの中でも最も和服に似合うジュエリーではないでしょうか。ニュアンスのある貴金属は、絹の色合いや複雑の刺繍などともしっくりなじみます。

1920〜30 年代、マリオ・ブチェラッティはゴールドや宝石で華やかに装飾されたイブニングクラッチバッグの創作に着手しました。エレガントな刺繍が施されたこれらのバッグは瞬く間に人気を博し、広く認知されるようになります。とりわけ、メゾンの金細工工房の隣に位置するミラノのスカラ座に訪れる上流階級の女性たちの間で、ステータスシンボルとして愛用されるようになります。バッグは非常に柔らかなベルベットや東洋のシルクを用い、熟練の縫製職人とともに、バッグの留め具といった機能的要素を、装飾と創造性に富んだジュエリーの一部へと昇華させました。

バッグの開口部に宝石を散りばめて

1950 年代、アメリカの経済は右肩上がりでしたが、ブチェラッティはアメリカ市場の嗜好に合わせつつメゾンのエレガンスはそのままに、異素材を用いたクラッチバッグを提案しました。開口部に手彫り技法によって布のような柔らかさを表現したバッグは、ブチェラッティのもう一つのブランドのアイコンとなりました。バッグは「イブニングケース」と呼ばれ、富裕層の女性たちに人気を博しました。

開口部にブチェラッティならではの彫金とルベライト、ダイヤモンドが輝く

クラッチバッグはさまざまな素材や技巧によって創造され、開口部の留め具にカボションカットのルベライトトルマリンをあしらったり、キルティング加工のグリーンベルベットを採用したり、ダイヤモンドをあしらったタイプなど、オートクチュールのソワレのように華やかなデザインが増えていきます。

新作でも、ブチェラッティの特徴的なスタイルを保ちながら、現代の女性たちに愛されるタイムレスな美しさとエレガンスを表現しています。

ベルベットにゴールド、ダイヤモンドをあしらったクラッチバッグ


トップ画像:ブチェラッティ イブニングバッグ

お問い合わせ:ブチェラッティ 03-4572-4561

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