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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.395 ジュエリー好きにおすすめの1冊。 湊かなえの小説『サファイア』

湊かなえ、別名”イヤミスの女王”と呼ばれる彼女の作品は、「読後がなんだかすっきりしなくて、いやな気持になる。だけど読む手がとまらない」ことで知られ、ドラマ化、映画化されています。多数の著書の中からジュエリーファンが楽しめる1冊を紹介します。

ラストに登場人物がどうなったのか全て書くのではなく、一部だけ描写し、後は読者の想像に任せるという展開は、1960~70年代のヨーロッパ映画に似ているように感じるのは私だけでしょうか。そんな湊かなえさんの作品の中にはジュエリーをテーマにしたものもあります。

題名は『サファイア』。それぞれ宝石のサブタイトルがついた7つの短編集となっています。選んだ宝石は、真珠、ルビー、ダイヤモンド、猫目石(キャッツアイ)、ムーンストーン、サファイア、ガーネット。

実際の宝石が使われている作品もあれば、イメージとして宝石がサブタイトルについているものもあり、それぞれが独立した物語になっています。そのうち、サファイアと最後のガーネットは続きものになっていて、ファンタジー的な要素があるので、映像化されるといいなと。女性の友情を描いたムーンストーンも好みです。『サファイア』は湊さんにしては全般的にはイヤミス度が低めで、すっきり感があります。ミステリー、家族、恋愛、友情などいろいろなテーマで構成されていて飽きません。

2021年の朝日新聞のコラム記事によると湊さん自身も宝石に興味がないわけではないようです。1月生まれの彼女の誕生石はガーネット。湊さんによるとガーネットはダイヤモンドやルビー、サファイアなどに比べると地味な印象があったとのこと。ところが、365日の誕生日の石があることを知り、調べてみると彼女の誕生日石はビクスバイトだったそう。あまりなじみのない名前だなと思いきや、レッドエメラルドとも呼ばれるアメリカ3大希少石であるレッドベリルであることがわかり、俄然ほしくなってしまったとか。その後、友人の誘いで鉱物の展示販売会に行く機会があり、出展企業の1社でビスクバイトのルースを選び、指輪をオーダーしました。石は一辺4ミリくらいのスクエアカットの小さなピースでしたが、限りなく赤に近い深いピンクに一目ぼれ。完成まで2か月かかったそうですが、実際の商品を手にしたときは大満足。いつまでも眺めていたいと感じたそうです。

既存の商品を購入するのもいいけれど、ルースからオーダーして作ってもらったのだから、出来上がった品への愛着もひとしおでしょう。ピクスバイトの石言葉は「高次元の意識」。その石の効果なのか、現在も精力的に話題作を発表されています。

画像出典:amazon.co.jp


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