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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.396 240年の時を超え、今も注目されるマリー・アントワネットの展示会、V&Aで開催 

マリー・アントワネットが愛用した宝飾品から身の回りの品々まで。体験型展示で240年前のフランスの宮廷へタイムスリップ!

贅沢な生活、豪華な衣装、そして贅を尽くした宝飾品の数々。18世紀後半、フランスの宮廷内のファッションリーダーとして君臨していた王妃、マリー・アントワネット。その栄華も1789年7月14日に始まったフランス革命により断頭台の露と消えていきました。

あれから約240年の時を経た今、彼女のファッションは、多くの人たち、特にデザイン界の巨匠たちがロココ時代の様式の象徴として高く評価しています。

2025年9月20日~2026年3月22日イギリス、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)では、その波乱に満ちた生涯を彩った伝説的な宝飾品の数々が公開されます。250点の品々が展示され、その中にはきらびやかなベルサイユ宮殿の広間以外では決して公開されなかったものも数多く含まれています。

中でも一番の注目は、2022年にサザビーズを通してV&Aが取得したサザーランド・リヴィエール・ネックレス。かの有名な「マリー・アントワネットの首飾り事件」との関連が囁かれている、いわくつきのダイヤモンドネックレスです。

このネックレスには、極めて希少なタイプIIaのゴルコンダ産ダイヤモンドを含む、オールドマインカットのダイヤモンド20個(最大15カラット)があしらわれています。

「マリー・アントワネットの首飾り事件」については、当ブログNo.337でも触れています。マリー・アントワネットは被害者であったにもかかわらず、このスキャンダルによって彼女の評判はがた落ち、フランス革命のきっかけともなったといわれています。

今回の展示では事件の発端となった首飾りの精巧なレプリカも並び、歴史の謎に思いをはせるのも楽しいでしょう。

ほかにも展示されているのが、2018年にオークションで3600万ドル(当時約41億円)で落札された天然真珠とダイヤモンドのペンダントトップ。オーバルのダイヤモンドの下のメレダイヤのリボンには洋ナシ型の大粒の真珠がついています。

もう一つ必見は、王妃が処刑される前にフランスから密かに持ち出されたといわれているダブルリボンのボウ・ブローチ。18世紀後半に作られたクッションシェイプとサーキュラーカットのダイヤモンドがセットされ、その下のペアシェイプのイエローがかったダイヤモンドは取り外し可能。単体でペンダントトップとして使えるもので、おそらく19世紀初頭に付け加えられたものといわれています。2点とも王妃個人のコレクションということもあり、その来歴自体が宝飾品としての価値をさらに高めたものとなっています。

宝飾品のほかにも、宮廷服の破片、ビーズをあしらったピンクのシルクのサテンのスリッパ、旅行用小箱などを展示されています。

さらに、彼女のファッションに影響を受けた現代のデザイナーやクリエーターたちの作品展示も要チェック。古くは、1922-23年製作のジャンヌ・ランバンの白いドレス、2006年公開された映画「マリー・アントワネット」で衣装を担当した時のマノロ・ブラニクの靴など、過去から現代までマリー・アントワネットを堪能できそうです。

体験型の展示では、王妃自身が愛用した香水をはじめ、宮廷の香りを再現するなどセレブとしての王妃の人生をたどれるようになっています。会期中にロンドンに行く機会があるなら、ぜひV&Aを訪れたいもの!

画像出典:www.vam.ac.uk

https://www.vam.ac.uk/exhibitions/marie-antoinette?srsltid=AfmBOooh1eH7xOPOQ5mYOXr-caIFN93Gz-BMfWxPgx74weR1VaY0Hfm7


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