考古学的に価値はどうなのか?リチャード王のインタリオ
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2024年にイギリスで発見されたリチャード王の遺物。中央の宝石がローマ時代のものである可能性があり、インターネットで話題になっています。
イギリスには骨董の文化を裏付ける、FLO(Finds Liason Office)という専門機関があります。これは、一般市民が発見した考古学的遺物の調査を行い、価値のある遺物の場合、大英博物館などが運営するPortable Antiqities Schemeにデータベースに掲載します。
新しいものよりも古いものに価値を見出すイギリス人にとって、とりわけ歴史的背景のある遺物は魅力的でニッチなアイテムではなく、金属探知機を持って所有地を調査する人も多いようです。そんなイギリスで今、話題となっているのが、2024年にエッセクス州ゴーフィルドで発見された赤い色の石のインタリオです。
リチャード王の秘密
この遺物には赤い色の石を囲む銀の上に「SECRETUM. RICARDI」(Richard’s secreという意)と刻まれ、リチャード王(1157-1199)のものであったことが解明されていますが、さらに中央の石が、調査の結果、ローマ時代のカーネリアンである可能性が報告されました。
カーネリアンにはローマ時代の競技を思わせる、二頭馬車と御者が手づなを持ち、鞭を振り上げる非常に細い彫刻が施されています。刻印がインタリオ(掘り下げる技術)となっているため、リチャード王は封蝋として使い、普段は首にぶら下げていたのではないかと推定されています。正式にこの報告が認められれば、データベースに歴史的遺物が追加されます。

画像出展:https://www.livescience.com/
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