No.65サザビーズニューヨーク、初の黒人ジュエリーデザイナー作品の展示販売会を開催
BJI ブログ No.65
オークションハウスの老舗、サザビーズがニューヨーク本社の展示スペースの拡張とリニューアルをして早2年。2021年9月17(金)~26日(日)、初の黒人ジュエリーデザイナーの展示会を開催します。
‘Brilliant and Black'(ブリリアント&ブラック きらびやか&ブラック)と題し、国際的に活躍する21人の黒人ジュエリーデザイナーの60作品を紹介します。
この企画にはイギリスの著名な作家でありスタイリストのメラニー グラントも参加し、作品の販売も行われます。
作品は、芸術性、クオリティともに高く、歴史的にも重要なジュエリーをセレクトしており、価格は1500~100万USドル。
1940年代にニューヨークで活躍したWinifred Mason Chenet(ウィニフレッド メイソン チェネット)、また彼女の下でジュエリーの手ほどきを受け20世紀半ばにモダニズムジュエリーでその名を馳せたArt Smith(アート スミス)といった先駆者を筆頭に、現在ジュエリー業界で注目を集めるジュエリーデザイナーやジュエリーレーベルが一堂に会します。
先述のグラントは、「この展示会は、アフリカから着想を得ることから黒人自身が持つ着想へとシフトしていくことを示している。将来、世論の動向を大きく変えた出来事として、この瞬間を振り返ることになると思う。黒人ジュエリーデザイナーの才能やキャリアがたびたび見落とされていたり、時に過小評価されていたことが広く知れ渡り、実際、歴史的にも彼らを成功に導く一助となることだろう」と述べています。
またサザビーズの副社長の一人、フランク エヴェレットは、「サザビーズが、このような重要なプロジェクトに関わり、魅力的なキャリアを持つ個々のデザイナーにスポットを当てられることを非常に誇らしく思う。この初の展示会で、彼らの才能やより多くの聴衆にジュエリーにおける芸術への貢献が知られていくひとつのきっかけとなるだろう」と語っています。
今回出品されているジュエリーの中で、まず目を引いたのはThelma West(テルマ ウェスト)の5.01カラットのペアシェイプダイヤモンドに黒の金枠のリング。ダイヤモンドの白とのコントラストが印象的です。
Marei New York(マレイ ニューヨーク)のリングも金枠にはK18ブラックゴールドを使い、タヒチのブラックパールをセンターにグリーンのツァボライトがアクセント。
いずれも「黒」の使い方が大胆、それでいてエレガントな雰囲気をかもしだしています。
またCatherine Sarr(キャサリン サー)がデザイナー兼オーナーを務めるブランド、AlmasikaのK18イエローゴールドのバングルは、センターにグリーンのツァボライトを使い、くるくると柔らかなカーブのラインが魅力。
作品はすべてサザビーズのニューヨークギャラリーにて展示、会場で、または9月17日~10月10日の期間中はオンラインストア Sotheby’s Buy Now online marketplaceで購入が可能です。
トップ画像:https://www.sothebys.com/
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