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No.81 グリーンランドで、25億年前のルビーの原石発見。そこには古代の生命の痕跡も!

BJI ブログ No.81

四大宝石と言えば、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド。
中でもルビーは、年間産出量が最小で、希少価値の高い宝石。ダイヤモンドが「宝石の王様」と呼ばれる一方で「宝石の女王」と呼ばれ、古くから人々を魅了してきました。採掘で有名な国は、スリランカ、タイ、ミャンマー、モザンビーク、タンザニアなどがあげられます。

ところが、10月31日付のCBCカナダによると、最近、はるか北のデンマークのグリーンランドの島で新しい鉱床が発見されました。その鉱床は他の鉱床の中でも最も古く約31億年にまでさかのぼり、その中から約25億年前ルビーが見つかったというのです。

発見したのはカナダのウォータールー大学、地球環境科学教授 Chris Yakymchuk(クリス ヤキムチュク)氏のグループ。ヤキムチュク教授は、グリーンランド政府のルビー鉱床採掘の支援の任務を負っている英国、オーストラリア、デンマークの国際協力者チームにおけるカナダ人のメイン研究者です。

同グループが、そのルビーのサンプルの調査をさらに進めていくと中にグラファイト(黒鉛)を構成した炭素が入っていました。詳しい研究の結果、これらが約25億年前の古代の生命の残骸であるという判断を下しました。教授によると「非常に珍しい現象だ。しかもルビーを含む岩石に、古代の生命の証拠を見たのは史上初」ということです。

現在チームではさらなる調査が進行中で、教授は「長い時間を経て地球に埋められた古代の生き物が今日のガスや石油に変わったわけだが、地球のより深くその中心に近いものはグラファイトに変わった」と述べています。

彼らの研究によると「グラファイトは周囲の岩石の化学的性質を変化させ、ルビーの成長に適した条件を作り出した。つまり、グラファイトが存在しないとこの場所でルビーを形成することは不可能だった」という結論に達しました。

ヤキムチュク教授は、「この発見により『宝石が生命誕生に関係している』という研究をさらに進めることに関心が高まるであろう」と考えています。

また「次のステップとしてはより多くの場所でより多くの宝石を調べて、他に何が見つかるかを確認していく作業をしていきたい。これらは小さなタイムカプセルであり、次に何が見つかるのか考えただけでもわくわくする」と語ります。

そういえば他の宝石、たとえば琥珀の中にはるか昔に絶滅した昆虫が閉じ込められていたり、オーストラリアではオパール化した恐竜の化石が発見されていますね。

自身を華やかにしてくれる宝石。それには、古代の生命についてまだ人が踏み入れたことがない神秘の世界があることを改めて考えさせられます。

今回発見されたルビーは、紫がかったピンク色。厳密にいえば、ルビーは「赤色」であり、宝石業界ではピンク色は同じコランダムであるサファイアに分類され、ピンクサファイアとして扱われるのが一般的ですが、ヤキムチュク氏は、同じ鉱物ファミリーの一部であることからあえて「ルビー」と呼んでいるそうです。

ルビーは女性のお守りと言い伝えられ、30歳になったら、自分で購入したり、家族からプレゼントされたりする宝石です。33歳は女性の厄年で、それを防ぐという意味もあります。小さいもので良いので、1つ持っていると安心できるでしょう。このリングは、マーキスシェイプのルビーをダイヤモンドで取り巻いたデザインで華奢なイメージです。普段使いにも合います。デザイナーはニューヨークのメイラ T。Brand Jewelryは日本での正規代理店です。¥121,000 BJIオンラインショップで販売中

トップ画像・出典元:ウォータールー大学

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