No.130 ダイヤモンドが資産を守る?
BJI ブログ No.130
ダイヤモンドといえば、ジュエリーに使われる宝石というイメージが大きいのですが、「資産防衛」としての存在価値があることをご存知でしょうか。たとえば、経済的な危機が起こったり、有事の際や法定通貨が使えなくなったりした際に換金したり交換することが可能で、危機をチャンスに変えるための資産として保有することができる、いわば「金」と同じような側面を持っています。
「え? でもダイヤモンドジュエリーを質屋さんに持っていっても二束三文って聞いたことがあるけど?」。それは、ダイヤモンドジュエリーの価格がデザイン料や加工料、店舗の利益が上乗せされたもので、ダイヤモンドそのものの価格とは違うからなのです。
ダイヤモンドにも、金やプラチナと同じように取引相場があります。1976年にユダヤ人のマーティン・ ラパポート氏によってニューヨークに設立されたラパポート・ダイヤモンド・グループ社が、1978年ダイヤモンドをその品質ごとにカテゴリーを分け、定期的に業者間での取引価格を公表しています。
世界のダイヤモンド取引業者は、同社から毎週1回発表される「ラパポート・ダイヤモンド・レポート(RAPAPORT DIAMOND REPORT)」の中のDiamond Price List(ダイヤモンド価格表)をもとにダイヤモンドの取引を行っています。
ラパポートの価格表は業界関係者向けの情報で一般の消費者が目にすることはあまりありませんが、購入することは可能です。またWEBサイト(英文)もあり、そこにアップされる「ラパポート価格表」は、年間180 USドルで購入することもできます。
ところで、資産価値のあるダイヤモンドとはどんなものなのでしょうか? やはり「4C」の評価が重視されます。
1.1カラット以上であること。婚約指輪として選ばれることの多いのは、0.2~0.4カラットくらい。販売価格はおよそ20万円ですが、買取価格は「カラー」「クラリティ」「カット」のグレードが高くても、3~5万円ほどになるケースが多いです。少なくとも1カラット以上でなければ、資産価値は認められません。
2. カラーがD〜J(ほぼ無色)。
3. クラリティがFL〜SI2(わずかな内包物がある程度まで)。
4.カットがExcellent〜Good。
基本的には、「4C」を基準に買取価格が判断されるので、買取を希望する場合は、鑑定書を取得しておいたほうがよさそうです。鑑定書がないダイヤモンドを宝石鑑定の実績があまりない買取店に査定に出すと、資産価値を低く見積もられてしまう恐れがあるからです。
日本人には資産価値としてはあまりなじみのないダイヤモンドですが、金に比べると軽く小さいため、ポケットなどに入れたり、衣服に縫い付けるなどして移動することが容易にできるというメリットがあります。
20世紀のイスラエル建国に至るまで母国を持たなかったユダヤ人は幾多の困難に遭遇してきましたが、簡単に持ち歩いてダイヤモンドを売ったり換金したりすることで命をつないできたことから、ヨーロッパなどでは資産価値として利用されることが多いようです。
コロナやロシアのウクライナ侵攻と落ち着かない昨今、「資産防衛のためのダイヤモンド」というのは魅力的に聞こえます。ただ相場というものは上がったり下がったりするもので、常に価格が安定しているとは言えないのも事実。絶対に「得をする」というわけではないので、その点を理解した上でうまく運用していきたいものですね。
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