NO.223 日本ではほとんど知られないけれど、スゴク素敵なデヴィッド・ヤーマンの新作
BJI ブログ No.223
2023年7月3日から6日までの4日間に渡って開催されたパリ・オートクチュール・ウィーク。ハイジュエリーブランドもこぞって新作を発表、話題となっています。
中でも興味深かったのが、アメリカのデヴィッド・ヤーマン(David Yurman)の「ジェネシス」というシリーズ。植物をモチーフにしたジュエリーコレクションで、総点数25点。その大部分がイヤリングで構成されています。
デザイン、使っている素材や宝石、どれもがとてもユニーク。たとえば、観葉植物のモンステラの葉のイヤリング。K18ゴールド、陽極酸化処理をしたアルミニウムにエメラルドをセッティングしています。
他にもヤシの木の葉、樫の木の葉など普段見慣れていても、ジュエリーモチーフとしてはあまり見られなかったものをチョイスし、完成度の高い作品となっています。
まるでイソギンチャクが体を広げたようなブルーと赤が華やかなデザインのイヤリングは、ナデシコをイメージ。センターの赤い石はルベライトで、それぞれ15カラット! 小粒のダイヤモンドも1粒1粒デザインにサイズを合わせてセッティング。メタルは、K18ゴールドのほかに銅、陽極酸化処理のアルミニウムが使用されています。
他にも28カラットの透明感あふれる大粒のグリーンベリルをセンターに、周囲に小粒のダイヤモンドを丹念にセッティングしたもの、K18ローズコールド、銅、陽極酸化処理のアルミニウムをバランスよく組み合わせたものなど、いずれも同じナデシコをモチーフにしたものでありながら、全く違う表情であることに驚きます。
デヴィッド・ヤーマンは、1980年にデヴィッド・ヤーマンとその妻、シビルによって設立されたジュエリーブランド。スターリングシルバーとゴールドをらせん状にねじり、その先の部分に宝石をセットしたケーブル・ブレスレットが大評判となり、現在ではハリウッドスターなど多くのセレブが愛用するブランドに成長しました。
2021年彼らの息子、エヴァンが社長兼クリエイティブ部門における最高責任者に就任。今回の新作は彼がデザインを担当しています。エヴァンは、「今回の新作ではゴールドにアルミニウム、チタンなどの素材を組み合わせ、希少な宝石を際立たせることに注力しました。当社の伝統を守りながら、芸術的で革新的なブランドへと進化させています」と語ります。
2022年春にはパリのサントノーレに同社初の海外旗艦店をオープン。今回のコレクションもパリが初のお披露目となりました。初代デヴィッドから2代目のエヴァンへと継承され、さらに進化を続けるデヴィッド・ヤーマン。今後の展開が楽しみです。
画像出展元 : hollywoodreporter.com
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ハートシェイプのパパラチアサファイアをセンターに配し、両脇にピンクサファイアとダイヤモンドが連なるリング。BJIのオリジナルリング。
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