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ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

ヴァン クリーフ&アーペル、花々が踊るような詩的な「フリヴォル」から新作が登場

Text=Machida Akemi

爛漫と咲き誇る「フリヴォル」から、メゾンの職人技が存分に発揮され、磨き上げられた新作ジュエリーが発売されました。「フリヴォル」とアートのコラボも話題。春らしく、ブティックではカラフルな植物のアートが出迎えてくれます。


ジュエリーにロマンティックな物語を吹き込むのが上手なヴァン クリーフ&アーペル。この春注目したいのは、「フリヴォル」の新作。手首を美しく飾る花々のガーランドを模したホワイトゴールドのブレスレットには、繊細でグラフィカルな花々に、300近いダイヤモンドを散りばめています。ダイヤモンドはメゾンの宝石鑑定士が最も厳格な基準に従って注意深く見極め選定。オープンワークで留められた透明度の高いダイヤモンドは光を通し、さらに強い輝きを放ちます。「フリヴォル」の花々のアシメトリーな配置と、カーブを描く立体的なハート形の花びらが大人の手首をエレガントに飾ります。

「フリヴォル ブレスレット 7フラワー」ホワイトゴールド・ダイヤモンド。¥12,342,000(税込)

指いっぱいに広がる8つの花を束ねたブーケのようなリング。ダイヤモンドを敷き詰めたホワイトゴールドの花と、センターストーンのダイヤモンドがアクセントになっているローズゴールドの花を、それぞれ微妙に違う高さで配置することで立体感のあるブーケを表現しています。

「フリヴォル リング 8フラワー」ローズゴールド・ホワイトゴールド・ダイヤモンド。¥2,798,400(税込)

強い反射を生み出す技法、ミラーポリッシュ

メゾンの職人たちの熟練の技がこのリングにも見て取れます。特徴は1920年代からメゾンが採用している伝統的な技法、ミラーポリッシュで磨かれた花びらです。ミラーポリッシュは、黄金の手と呼ばれる研磨師の手作業で繊細に磨かれることで、鏡のような強い反射を生み出します。さらに、ローズゴールド1枚1枚に角度をつけることで、光と反射の作用が高まり指先に輝きが溢れます。

年代に関係なく多くの女性に選ばれる「フリヴォル」。新作は他にもローズゴールドの中央にダイヤモンドをあしらったペンダント、イヤリング、リングが登場。小さな花の花芯には1石、大きな花には3石がセットされ、サイズの違う2つの花が向かい合って話をしているかのようにデザインされています。リングは実際つけてみると、指と指の間にモチーフが浮いているように見えるのもポイントです。

すべてローズゴールド・ダイヤモンド。左上から「フリヴォル ペンダント スモールモデル」¥500,500(税込)  「フリヴォル イヤリング スモールモデル」¥786,500(税込) 「フリヴォル アントレ レ ドア リング」。¥891,000(税込)

100年以上も魅惑的な自然、花をモチーフに

ヴァン クリーフ&アーペルは宝石研磨職人アルフレッド・ヴァンクリーフと、宝石商の娘エステル・アーペルとの結婚がきっかけで1906年、パリのヴァンドーム広場にメゾンをオープン。自然や空想の世界をテーマに、細部にこだわった宝飾作りを目指した2人の想いは、「フリヴォル」にも継承されています。

1年を通して美しく咲き誇る花は、ヴァン クリーフ&アーペルが大切にしているモチーフの1つ。創業まもない1907年、メゾン初めての花モチーフは、マーガレットのブローチでした。ブーケというテーマが登場したのが1920年代。1930年代になるとダイヤモンドやカラーストーンの花々が咲き誇ります。情熱的なバラ、優美なヒナギクなどメゾンの描く花たちは数十年に渡り、技術革新を経てスタイルの変化を辿ってきましたが、こうしたジュエリーに対する豊かな解釈からハート形の花びらモチーフが生まれました。

話題となっているのが、「フリヴォル」とアートのコラボレーション。ヴァン クリーフ&アーペルが後援する「デザイン パレード トゥーロン」において、2017年にグランプリを受賞したフランス人アーティスト、アレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェが、「フリヴォル コレクション」のためにカラフルで詩情あふれる世界を創造。ウィンドウやブティックを鮮やかに彩り、訪れる人の目を楽しませてくれます。

フランス人アーティスト、アレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェ

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