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ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

ニナ リッチ ファインジュエリー。そのデザインの原点は、パリのオートクチュールのエッセンス

Text=Brand Jewelry

パリを拠点に90年以上、ファッション業界のトップを走り続けているニナ リッチ。ニナ リッチ ファインジュエリーは、年2回発表されるファッションがインスピレーションの源であり、上質な素材や作りに加えて、トレンドの服に合わせやすいのも魅力の一つです。多数のラグジュアリーブランドが競い合う時代に、世界中で支持されるニナ リッチの魅力を紐解いていきます。


ニナ リッチの創業者マダム ニナ・リッチはイタリア・トリノで生まれ、子供の頃に家族とともにフランスに移住しました。10代でお針子としてアトリエで働き出し、技術を磨きトップデザイナーへと上り詰めます。やがて成長した息子の支援を得て、1932年パリのカプシーヌ通りに初のアトリエをオープンしました。

当時のパリは第一次世界大戦が終わり、次の世界大戦が起こる前の束の間の平和を人々は謳歌していました。そして戦争によって夫や息子を失った女性たちは、外に働き口を探すようになります。精神的にも自由を求め始めた女性たちは、それまで女性の服装に欠かせなかった窮屈なコルセットを脱ぎ、自然体の美しさを好むようになっていきます。パリのファッション界では、マダム ニナ・リッチの他に、ココ・シャネル、マダム・グレ、エルザ・スキャパレリなど女性デザイナーの活躍が注目され、オートクチュールは全盛期を迎えていました。

オートクチュールはデザイナーが顧客の注文に応じて一着ずつデザインし、一針一針、手作業で作る高級仕立服のことです。自分専用に素材を選び、自分の体にぴったり合うように縫製された高級服は、上流階級のステータスでした。

ニナ リッチのクリエイティブなオートクチュール

布地の性質をよく理解していたマダム ニナ・リッチは、布地を顧客の体に当てながらカットする裁断方法を編み出します。体のラインに沿うしなやかなシルエットに、プリーツやギャザー、リボンなどのフェミニンなアクセントを施した服は、パリの女性たちを魅了し、その評判は海を超えて、世界一経済的に豊かであったアメリカへ届きました。これをきっかけにニナ リッチの海外進出が始まります。

2025FWコレクションより

ファッションで成功したニナ リッチは、香水を発表します。1948年に発売された「L’Air du Temps」(レール デュ タン/時の流れ)は、エレガントな香りとラリックによる平和と愛を象徴する鳩があしらわれた香水瓶によって空前の大ヒットとなりました。今でも世界中で愛用されているフラングランスの一つです。

優美な女性らしさを発信し続ける

マダム ニナ・リッチは70歳代で引退しましたが、その後、彼女のヘリテッジは才能あふれる若手のデザイナーらによって引き継がれ、ニナ リッチの名のもと新しいモードが生み出されています。

「どんな時も女性は気品に満ちていなければならない」。マダム ニナ・リッチが残したこの精神は当然ながらジュエリーにも反映され、身につけるたびに、人は宝石の輝きにも負けないほどの自信と気品に満ち溢れ、ニナ リッチのエスプリを体感することになります。

2025FWコレクションより

TOP画像:2025春夏のコレクション「フラワー」K18PG・淡水パール・サファイア。ネックレス ¥514,800 ブレスレット ¥325,600(NINA RICCI)
*価格はすべて税込。

お問い合わせ:エスジェイ ジュエリー株式会社
TEL 03-3847-9903
https://www.sjj.co.jp/ninaricci/

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